不思議小話
第11部


  1. 3年ほど前に起きた、私の同級生の話です。
    彼は高校卒業後、東京の大学を受験する為、親の反対を押し切って上京してしまいました。
    それから1年ほどたった時でしょうか。運悪く、彼は交通事故で亡くなってしまいました。
    上京して以来、一度も家族と連絡をとらなかったようで、家族の人はみな、悲しい里帰りにショックを隠せないようでした。
    もちろん、私たち同級生達も同じでした。

    しかし、後で聞いた話ですが、彼が事故にあった夜、彼の母親は夢をみたそうです。
    その夢には彼(つまり息子)がでてきて「今から帰るから…」と言ったそうです。
    やっぱり虫の知らせってあるんですね。
    [みどり@tksc]
    多分、あるんですよ。

  2. この話は私が13歳の時の話です。
    そのころの私は幽霊とかUFOに多少の興味があったぐらいで、極々、普通に暮らしていました。

    夜、クラブ活動を終えて帰宅した私はお風呂に入っていました。
    ステンレスの湯舟につかり、くつろいでいました。
    しばらくするとシーンとして何の物音もしなくなりました。
    微かに時計の針の音が遠くから聞こえてくる程度でした。
    何か気配を感じた私は辺りを見回したが特に変わった様子はない。
    気持ち悪くなった私は湯舟から出ようとした。
    その時、足下に男の横顔が映っているではないか!
    その顔は何の表情もなく私を見ていた。
    恐怖を感じた私は急いで風呂から出たことを覚えている。

    その後、何もなく平穏な日々を送っているが、その顔だけは目に焼き付いて離れない。
    幻覚だったのだろうか?
    どっちにしてもあんなもの見たくなかった。
    それと20歳までに幽霊とか見なければ一生見なくて済むと言う噂は本当なんだろうか?
    [カズタカ@so-net]
    私は見ませんねぇ。:-)

  3. 私の姉が大学生の頃の話です。
    その頃、姉は大阪に下宿していました。
    姉は大変霊感の強い人で帰省する度に「金縛りにあった」とか「怖いからラジオや電気をつけっぱなしにして寝ている」などと母に言ってました。
    ある帰省した時、姉が「母が来た」というのです。

    聞いてみると、夜中、姉が就寝中にふと気がつくと、そばに母が座っていて、姉に『もう、帰るわ』と言って、すうっと消えたというのです。
    きっと、母は遠く離れた娘の事が心配だったのでしょう。
    ちなみに、私は実家と遠く離れて住んでいますが、今だかつて母が『会い』に来てくれた事がありません。
    [私はねこ@ni-ni-]
    相当心配していたのでしょう。

  4. 知人から聞いた話です。
    昼間、その知人(女性)が自宅の部屋に一人でいる時、後頭部を何かでバシッと強烈に叩かれたそうです。
    振り向いてみると誰もいません。
    結局、鼻血を出して大変だったそうですが、この話には後日談があり、やはり、一人で昼間、自分の部屋にいた時の事です。

    何か、気配を感じて振り向くと、知らない男の人が後向きで立っていたそうです。
    彼女は大きな声で「誰!!」と叫ぶと、その男の人が、やや顔が見えるくらいに彼女の方を向いた途端、消えたそうです。
    彼女は、ちょうどこんな感じの顔色だったと近くにあった自分の茶色(黒色に近い)のバックを見せてくれました。
    後日、彼女は、知り合いだった男性が死んでいたことを人づてに知り、また、その男性が彼女の事を想っていたことも知ったのです。
    死んで、なお、忘れられずに想いを伝えに来たのでしょうか…。
    話を聞いて、怖いというよりも胸が締めつけられる感じがしました。
    [私はねこ@ni-ni-]
    良く聞く話ですね。

  5. 以前、インテリアのアルバイトをしていた時の出来事です。
    疲れていたせいか不覚にも仕事中にウトウトとしてしまい、ハッと何気なく見上げた時に、目の前に長身の男の人が立っていたのですが、フッと消えてしまいました。
    夢か…とも思ったのですが、『ハッ』とした時は、もう覚醒している状態で見間違えるはずもなし…。
    その人の顔は覚えてないのですが、黒のズボンに赤や黄色の混ざった半袖シャツを着ていて、一瞬だったけど、今にして思えばお洒落な感じでしたね。
    そういえば、アルバイト先がインテリア関係で華やかな職場だったので、もし、ゆ○○○さんだったとしたら、来てくれたとしても不思議ではないと思ってます。
    [私はねこ@ni-ni-]
    夢か、はたまた幻か。皆さん、毎朝目を覚ましたとき最初に何が目に映るのでしょうか?

  6. こんにちは! 「噂話」にトンネルの話を掲載して頂いた「青森県人」です。
    この話は私がまだ幼い時に見たある夢なのですが…。

    なぜか首の傾いた私は母方の祖母に手を引かれ、林の中の長い長い石段を登っていました。
    そこは見覚えがあり、祖母の住んでいた野内(青森県)にある神社の階段でした。
    夢の中で延々と上った先には辺り一面に「お地蔵さん」が何百体も有り、その先の遥か彼方に神社が見えました。
    すると祖母は右手前にある小さなお地蔵さんの前に進みました。
    その小さなお地蔵さんは頭が取れていて手前に転がっていました。
    すると祖母は、その頭を拾い上げ「どっこいしょ!」と、そのお地蔵さんに載せました。
    すると傾いていた私の首が真っ直ぐになり、後ろの空が夕焼けになりました。
    その夕焼けの色は今でも憶えています。

    実は私は幼い頃、首が曲がっていた記憶が全く無く、その後母にその夢の話をして初めて知ったのです。
    はたして、その夢の後に本当に首が治ったかどうかは記憶にはないのですが、その夢だけは今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。

    この話には続きがあり、そのお地蔵さんは私が小学3年生頃にまた出てきました。
    明け方にお腹の上の重さで目を開けました。
    見ると、お腹の上にお地蔵さんが載っていて、無表情で私を見下ろしていました。
    街で見掛ける「お自動さん」みたいな奴でした。
    私は怖さで固まってしまい(金縛りでは無かったです)、するとそのお地蔵さんは私の方に突然倒れてきました。
    その後眠ってしまったらしく朝になっていました。
    [青森県人@din]
    お地蔵さんは子供を守るって言いますしね。賽の河原の和讃を思い出します、一珠積んでは…。

  7. 大阪府堺市の私が以前すんでいた公団住宅での話です。
    その前から金縛りの体験や、霊の目撃は数多くあったのですが…。

    深夜に突然目が覚めた私は、全身どこも動かず金縛り状態のまま、うなされていました。
    首だけを何とか動かして、左側をみてみると、そこには少女が私の方を向いて座っているではないですか。
    そして彼女はその後、何のことか私の股間に触れてきたのであります。
    後日妻に連れられてお祓いに行ったところ、無縁仏がついていたらしく、そのままにしておけば夫婦の間の邪魔をもしてくるとまで言われました。

    新婚だった私たちは、部屋を清めた後引っ越しました。
    マンションやアパ−トなど、集合住宅は、人の念が集まりやすいそうです。
    これは、絶対実話です。
    [kanji@infoweb]
    人の出入りの激しいところには、様々な人間模様があるものですね。

  8. 長野市にある「牛に引かれて善光寺」。
    そこに名前は忘れましたが、暗闇のトンネルの中を進んでかんぬきに触ると、良いことがある言い伝えがあります。
    私が行った日は夏でしたから混んでいて、順番待ちの人が並んでいました。
    ようやく入ったと思っても数珠つなぎのありさまで、ゆっくりゆっくり進んでいきました。
    真っ暗ですから壁伝いに進むわけです。
    私は右手で壁を触りながら進みました。
    私の前後はカップルで、暑いのと熱いのでゲッソリしていました。

    トンネルは2人ではちょっと狭いかな、1人だと余裕、という幅でした。
    みんな右にへばりついて1列になっているため、左側は空いているはずです。
    その時、私の左手に髪の毛のようなものが触れました。
    「あれ」、私は子供が迷ってきたのかと思いました。
    ついその子の頭をポンポンと叩き、なでるとその子は私から離れました。
    きっと親のほうへ行ったのだろうと考えて、私は先へ進みました。
    無事にかんぬきを触り(がちゃがちゃ触る音がするので絶対わかる)外へ出たとき、私は何の気なしに前後を確かめました。
    さっきの子供はどこから来たのかしら、ちゃんと親に会えたのか?
    でも、子供は見当たりません。
    「うっわー! もしかして」。
    私の手には髪の感触も、頭皮のぬくもりも残っているというのに!
    きょー!!
    あの子はいったいどこの子供だったのでしょう?

    先日、このHPを読んでいると霊障が…という話が載っていましたが、私も少しきます。
    でも、こういう類の本やモノって見ているだけでも来るので気にしていません。
    でも極力、気をつけて。
    [魔魅心太@fujita-hu]
    いや〜、やっぱりそうなんですか。都市伝説の誕生ですね。
    私の場合はパソコンが突然故障しましたが、生協保証で無償修理だったし、代替えに買ったサブノートパソコンは初めて手にしたWin95マシンと、禍を転じて福となすでしたが。:-)
    穴っていえば、東大寺にも有ったような…。

  9. こんにちは! 『Y.Mと愉快な仲間たち』こと、まんぷーです。
    関係ないことですけど、さっきM美ちゃんが階段で転びました。
    普通に歩いてただけなんですけどね…。

    話は戻りまして、今回は三重県出身のMちゃんの体験談をお届けしましょう。
    その日、Mちゃんは近所の某Mバーガーへ昼食を買いに行ったそうです。
    お目当てのバーガーを購入し、いそいそと帰路を急いでいました。
    途中ガソリンスタンドの近くにさしかかったところ、バイクが転倒しているのに気づきました。
    その後すぐに救急車が駆けつけ、見ると男の人が頭から血を流してピクリとも動かず倒れていました。
    その人はどう見ても息をしていないようでしたが、見ればまた憑けてしまうと思ったMちゃんは、できるだけ足早にその場を離れました。
    ところが案の定部屋に戻ってからMちゃんを頭痛が襲いました。
    肩にずっしりとした重みが乗り、吐き気までこみ上げてきて、まるで風邪のような症状がまる2日間ほど続いたのです。
    意識的に一生懸命離れてくれるように努力を続けて、ようやくそれは3日目にして離れてくれました。
    その日、自転車で前日の事故現場を通過したMちゃんは、道端に飾られた花束に気づいたのです。
    それをみてMちゃんは「やっぱり彼だったんだな」と思ったそうです。

    もう一つ小ネタを披露しておきましょう。
    これは私が小学校高学年頃の出来事でした。
    ある晩、私は夢を見ていました。
    暗く煙った街で小さな人間の死体をネズミが食い荒らしていました。
    とても悲しくて悔しくて辛い感情が私の中に流れ込んできていました。
    その気持ちを引きずったまま目を覚ました私は、自分の胸の上に小さな女の子が乗っているのを見ました。
    鮮やかな赤いワンピースとお揃いのリボンで髪を二つに結んだ少女の顔は、なぜか陰になっていて見えません。
    それなのに彼女がひどく怒っていることはわかりました。
    私の上に乗った少女は、その小さな手で私の首を絞めていたのです。
    金縛りで体を動かすこともできない私の頭の中で少女の「許さない」という言葉というか感情が流れ込んできました。
    しばらくして彼女は突然消えてしまいました。
    恐ろしいというよりは、哀しい思いのほうが先に立ち、今でも彼女のぶつけてきた「くやしい」という感情はハッキリと思い出すことができます。
    そして何よりも彼女に絞められていたはずの私の首はちっとも苦しくなかったのです。

    今回はこのくらいにしておくことにします。
    さて、ここで問題です。
    このメールを書いている「私」はいったい誰でしょう?
    お分かりになった方には抽選で1名様にとっておきの地縛霊をプレゼントいたします。
    こぞってご応募下さい。
    [まんぷー@caccajbhi]
    事故現場に居合わせるってイヤですね。まんぷーさんって満腹さんって意味でしょうか。:-p

  10. これは昭和61年、私が慶應大学1年生の時にあった金縛り体験の話です。
    私のいたアパートはキャンパスのある日吉にあり、四畳半一間のため家賃がとても安く、私を含めて4人の慶大生が住んでいました。
    部屋はよくある暗い感じというようなものはなく、南向きの日当たりの良い明るい部屋でした。

    それまでも何度か金縛りと言われるものにはあっていましたが、あんなにすごい金縛りは後にも先にもありません。
    時期は10月頃だったと記憶していますが、いつものように私は深く眠りに落ちているにもかかわらず、ふと目が覚めてしまい、だが不思議と感覚だけははっきりしているのです。
    そんな中をアレはアパ−トの階段をあがり共同のトイレと洗い場の前を通り途中にある2人の部屋を過ぎ、独特の雰囲気を漂わせながら、一目散に私の部屋へ向かってくるのです。
    そして、私はいつもなら体が動かせない状態になるところなのですが、この時はそうはなりませんでした。
    そしていつもとは違う、もう一つの事は音がものすごかったのです。
    どんな音かというと舞台で怪談をやると幽霊が現れるときに必ず「ひゅーどろどろ」という効果音がありますが、まさにそんな感じの音でした。
    その音が普通に聞こえるのではなく、耳の鼓膜の中で起こっているのです。
    シンバルやドラのような派手な音も混じっていました。

    私は恐怖のため掛け布団を頭から被り、なぜか自分自身に「がんばれ負けるな」と気合をかけていました。
    それは廊下からドアをすりぬけ、部屋に入ってきて私のすぐ左手に立ち止まりました。
    その時点で目をあければそれが何者か見ることができたと思いますが、私は決して見てはいけないと思い、目をぎゅっと閉じていました。
    そして気がつくとやはりいつものように体の自由は奪われていました。
    次に気がついたら朝になっていました。

    この話には後日談があります。
    4人いたはずのアパートは、もう一人の理工学部の1年生のA君が9月の夏休み中に引っ越ししており、実は3人しかいませんでした。
    後でA君に大学で会い、引越しした理由を聞いたところ、やはり私のような経験をし、恐くていられなかったとのことでした。
    私は何度か、このような金縛りにも耐え、2年にあがる春休みに目黒区内へ引越ししました。

    新しいアパートではさすがにこの様なことも無くなりましたが、夏休みに長野の実家へ帰省した時、両親に引越しのいきさつを話したところ、父親も私の大学入学の引越しを手伝いに来てくれた時に、日吉のアパートに二晩泊まったのですが、やはり金縛りにあっていたそうです。
    私を怖がらせないため、黙っていたとのことでした。
    その晩、弟が私の部屋を占領してしまっていた関係で、実家の居間のソファーで休みました。
    また朝の5時ごろ急に目が覚めたのですが、目を開けた瞬間、目の前に白い女の人が浮かんでおり、宙に溶けて消えていくのが見えました。
    [ゆりたん@mbn]
    金縛りの原因は、生活環境の急激な変化によるストレス,夢と現実の区別がつかないなど色々いわれていますが、体に残る不自然なアザの説明はないのかな。:-)


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