不思議小話
第48部


  1. 前回、仙台の「展望閣」の話を送った者です。
    コメントにあった「夢の続きは?」という件ですが、僕の記憶ではMの夢はそこで終わりだったはずです。
    確認しようにも今、彼は仙台を離れているので分かりません。
    さて、今回は展望閣と並んで仙台では有名な「八木山橋」の話を送ります。

    仙台の霊スポットのひとつと噂される八木山橋。そこは僕にはなじみ深い場所です。
    なぜなら、当時八木山に住み、橋を挟んだ場所の大学に通っていた僕は、通学路としていつも通っていた道だからです。
    学年が上がり勉強が忙しくなってからは、夜の12時とか1時といった時間に、原付でそこを通って帰っていたのです。
    でも、恐ろしい目に出会った経験はありません。友達は、夜中に平気でそこを通る僕の方が恐ろしいと言っておりましたが(^^;)
    また、人に話を聞いても「あそこは自殺の名所だから」といった話ばかりで、具体的な体験談は何一つ聞いたことはありません。
    だから僕は「噂が一人歩きしてるんじゃないか」と思うようになっていました。

    3年前の9月の土曜日、原付を壊してしまった僕は、バスで大学に行きました。
    用事は昼頃には終わり、再びバスに乗って青葉城方面から八木山橋へ向かいました。
    昼下がりのけだるい雰囲気が流れるバス。乗客は僕を含めて5,6人といったところでしょうか。

    バスが橋の中程まで差し掛かったときです。 バスの進行方向、橋を渡り切った道の脇にある更地(2年程前に工事が終わり、今はその場所は植林して雑木林になっている)に、見慣れない格好をした一団を発見しました。
    それは白装束を着た人々でした。
    その人達は、橋の方に向かって、一心にお経を唱えているようです。「…除霊?」
    それはTVなどでよく見かける除霊の儀式そのままでした。
    よく見ればカメラを抱えた男もいます。
    それにしても、除霊というのはこれほどまでに人数が必要なものなのでしょうか?
    少なくともそこには10人以上の白装束がいて、同じように何かを唱えているのです。
    「ああ、やっぱりここには普通じゃない何かあるのか…」僕はそう思いました。

    バスは橋を渡り切り、彼らが居る更地の横に差し掛かります。他の乗客達もその様子に気付き、もっとよく見ようと片側の窓に集まってきます。
    その時です。一群の先頭に立っていた一人の中年の女性が僕の乗っているバスに目を向けたのです。
    次の瞬間、彼女は恐ろしい形相でこちらに向かって駆け出してきました。それにカメラを抱えた男もついてきます。
    走るバスの横まで来た彼女は「きえええぃ!」という気合い一発、乗客の集まる窓の方に向かって何か(清めの塩?)を投げつけました。
    こちらを睨み付ける女性。それをカメラで写し続ける男。後ろで一心不乱にお経をとなえる白装束の人々。
    そんな光景を後ろに追いやり、呆気にとられた乗客を乗せたまま、バスは八木山方面に向けて坂を登っていきました。

    あの時、僕の乗ってたバスには、彼女にしか見えない我々以外の「何か」が乗っていたのでしょうか?
    [Q-T@]
    いきなり気合をかけられるのも、あまり気持ちが良いものではありませんね。一団は、あのJさん御一行だったのでしょうか?

  2. はじめまして「肩凝り」と申します。
    これは私の体験ですが、文章にするとあまりに鮮明に思い出すもので、少しためらいを感じたのですが、やはり知らせるべきだと思いますので投稿します。

    今から20年ぐらい前、私は大坂のある大学の1年生で、ヒノミサキ(すみません、どういう字だったか忘れました)の民宿に、クラブの夏合宿で行きました。
    その民宿は、町から離れていて、夜中に勝手に町まで遊びに行けないという、合宿にはとても適した?環境で、1年生の私たちは毎日のように辛い練習を繰り返していたのでした。
    ある自由行動の日に、みんなで町まで行き、帰りに葬式をしているのを見ました。
    その日は夜も練習はなく、近くの墓地で肝試しをしたのですが、真っ暗で何も見えず、後で旅館の人から崖が有るから危険だったと聞き、その方が恐かったぐらいでした。

    その夜、1年生だけ6人で離れに泊まっていたのですが、ひどいどしゃ降りの雨が降り出しました。
    そして一人が、離れの近くを下駄を履いて走る音に気がつきました。
    最初は皆、誰かの悪戯だろうと思っていたのですが、どしゃ降りの雨の中を何時間でも走っているのです。
    それもよく聞くと、離れの周りをぐるぐる回っているのです。
    全員青ざめて、体を寄せ合い布団をかぶって、欽ちゃんの24時間テレビを大音量で見ていました。

    朝、目覚めると、雨はあがり音はしなくなっていました。
    外が明るくなったので、みんなで外へ出てみました。というより、誰もその離れに残りたくなかったのだけれど。
    外に出てみて、ぞっとしました。
    その離れの片側は、とても人が通り抜けられるようなスペースがなかったのです。
    朝御飯の時、私たち1年生は、3年生に怒られました。
    「昨日の夜、外で走り回っていただろう。あんまりうるさいんで、注意しに行こうかと思ったんだ」と。
    それから、宿の人から「昨日、肝試しの時に誰かが『なまばか』の上を踏んだらしくて、苦情がきた」と聞きました。

    『なまばか』とは、その頃まだこの地域では、亡くなった人を土葬していて、埋葬して土をかぶせただけの状態のことだそうです。
    その事と夜の出来事が、結びつくのかどうか確かめようも有りません。
    2年生の時、そのクラブを辞めてしまい、大学を卒業して今では、その時一緒に体験した人たちとも、もう連絡は取れません。
    夏の明るい太陽の観光地のすぐ近くで体験した、今までで一番恐かった出来事です。
    [肩凝り@if]
    離れの周りには足跡がありましたか…?

  3. 10年近く前のことです。従姉妹と車の後部座席に座っていました。
    ちょっと渋滞気味の道をTトンネルに向かって進んでいく途中、ふと隣の車を見ました。

    後部座席に大人と子供がいました。子供は落ち着きなくはしゃいでいます。
    「何で大人の人は何も言わないんだろう?」
    それは、その子供の動きから見るに、横の人は蹴られたりして大変そうなのに正面を向いたままだったからです。
    隣の従姉妹の方へ振り返り、もう一度その車を見ると子供がいません。
    下の方へ潜り込んだのかと思い、そちらも覗いたのですが見あたりません。
    「さっき子供いたよね?」
    従姉妹がボソッと言いました。従姉妹もちょっとした隙にその子供を見失ったようです。
    しばらくその車を見続けましたが子供を見つけることは出来ませんでした。
    Tトンネルは「でる」だの「ヤバイ」だの噂があったので従姉妹と顔を見合わせたものです。

    しかし自分の周りではTトンネルの中で何かを「見た」という人はいません。
    その前後の道を走っていると「見た」という人はいるのですが…。

    中学からの女友達に怖がりな子がいました。
    高校のある日、遊ぶ約束をしていました。
    彼女は来たそうそう「兵隊さんを見た!!」と言うのです。
    その瞬間ピンときました。

    「それって石段みたいな所に座ってて…全体がカーキっぽくて、目の辺りが黒くなって、顔色は真っ白で帽子は…」
    と特徴をあげていくと(黒沢監督の『夢』にでてきた兵隊さんのような感じ)
    「何で知ってるの!?」恐がりのはずの彼女は興味津々で聞いてきました。
    でも自分でも分からないのです。
    何となくそんな状況が頭に浮かんだとしか言えません。

    それから5年くらい経ってまた同じようなことがありました。
    「手、手があった〜!」
    11階の窓に手が張り付いていたのを見たらしいのですが…またピンときました。
    「それってこんな感じじゃなかった?」と言って窓の側に行ってやってみると、その通りだったらしく、ちょっと怖がられてしまいました。
    これって勘がいいのでしょうか?
    [わかさく]
    第六感って奴かな? (^^;

  4. 初めて投稿します。
    昨日バイトの帰り、バイトの先輩とご飯を食べに行った帰りのことです。

    線路沿いに真っ直ぐに伸びた道を二人で話しながら歩いていると、向かいからジョギング中のおじさんとすれ違いました。
    そのすぐ後に、どうしてだか先輩が後ろ振り返ったんです。
    そして「ねえ、さっきのおじさんの姿見えないよ」って言ったんです。

    ビックリして私も振り返ると姿がありません。
    道は途中で曲がるところもないし、道沿いの店はもうとっくに閉まっているし、周りに家とかもないし…。
    おじさんがいくら猛ダッシュで走ったとしても姿が見えなくなるくらいまで遠くに行くのは無理だと思うんです。

    その後、先輩と何だったんだろうねって言ってて、でもよく考えたらその時もう23時近くで、そんな時間にジョギングしてるのも変かって言いながら家に帰りました。
    [ひか@cbacdicfe]
    走る音は聞こえたのでしょうか?

  5. 初めまして、蛍です。テレビで怪談特集をやってたので、自分も体験談をお話しします。
    ぶっちゃけた話、金縛りです。

    私が小学生の頃です。ごく普通に寝てました。隣には親が寝ていました。
    ふと目を覚ますと、体中動かなくなっていました。
    小学生の頃は怪談などに夢中で、他人からの伝え話を聞くのが楽しみでした。
    実際、このときも「ああ、これが金縛りか。自分もやっと体験できたな」などと思っていました。
    このころの私は好奇心旺盛で「金縛りは動けない」と聞いていたので、何とかして動いてやろうと体に力を入れました。
    金縛りと格闘すること2,3分、唐突に金縛りが解けました。

    「何だ、金縛りなんてこんなものか」と思った瞬間、また金縛りが私を襲いました。
    「またきたな」と思いましたが、今度は少し様子が違いました。
    首が、ちょうど上から押しつけられたように動かないのです。
    そしてその力がどんどん強くなってゆくのです。

    終いには息もできなくなり、とっさに隣で寝ていた親に助けを求めようとしました。
    しかし、声が出ないのです。出すことはできても、のどを振り絞ったような「ぐえーっ」としか発せられないのです。

    私は涙や鼻水、涎を垂らしながら必死に隣の親を起こそうとしました。しかしなかなか起きません。
    次第に意識は薄れかけ「死ぬ」と思った私はとっさに「やめろ」と声にならない声で叫びました。
    すると、ふっと首への重圧感がなくなりました。すぐに親をたたき起こし、事の次第を話しました。

    しかし親は「夢だ」と言って取り合ってくれませんでした。
    でも私は忘れません。あのとき、異常に冷たい感触を首に感じていたことを。
    それはまるで死人の手のように…。

    やはり金縛りを見くびってはいけません。
    [簗田蛍@]
    冷たい感触ですか…。今でも覚えていますか?

  6. 一時期、妙なモノが見えてたときがありました。

    学校から帰ると家の前の電信柱からニョッキリと白い脚(太股半ばから下)が出ていました。
    まるで「おに〜さぁんいらっしゃ〜い」とでもいうように…。
    別の日にはビルの入口ドアの横から、手首から先がはえていました。まるで美術の時間に作った作品のように…。
    ある人曰く「それは残留思念?だ」そうですが、一体どんな人が残していったのか不思議でした。特に脚!!

    知人(T君)の父親から聞いた話。
    T君がまだ幼稚園にあがらない頃、お父さんは葬儀屋さんに勤めていました。
    家のすぐ側だったので、その葬儀場にT君も、よく遊びに行っていたようです。

    ある日、T君とその友達は遺体を安置してある場所で遊んでいました。
    ウルトラマンごっこか何かをしていたようですが、御遺体をウルトラマンか怪物に見立てていたのです。
    しばらく遊んでいるとその遺体をおさめた棺桶の蓋が開き、亡くなっていた方が起きあがって彼らを怒ったか睨んだそうです。

    その後、T君は高熱が出て大変だったのです。それ以来、父親はT君をその仕事場に来させないようにしたそうです。
    あいにくと、当のT君はあまりその事を覚えていないらしく、詳しくは聞けませんでした。
    [わかさく]
    ひどいショックを受けたようですね。

  7. 私は、某コンピュータメーカの子会社に就職が決まり、千葉県M市の会社所有の独身寮に入寮しました。
    そこは鉄筋4階建てで、どこにでもある普通に見える寮でした。
    昭和56年の春のことです。最初の1,2ヶ月は何事もなく過ぎたのですが…。

    6月頃から寮の中がオカシイ。誰かがいるのです。
    夜中に階段を昇ってくる足音、真夜中に廊下を歩く足音がする。仕事柄終電で帰ってくる同僚もたしかにいますが。
    また、男子寮なので、女性は賄いのおばさんだけのはずなのに、深夜、昼間を問わず若い女性の姿がチラチラと見え隠れするのです。
    会社の研修に行くと、全然知らない40歳ぐらいのおじさんから、私の住んでいる寮の噂話を聞きました。
    以前いた人は、すぐにアパートを見つけて出ていったとかなど、きりがありませんでした。

    そうです、あれは、ごく普通の深夜、私たちは3階の一番奥の部屋でTVを見たり酒を飲みながら、3人でなにとはなしに騒いでいました。
    そして、終電の時間になったころ、階段をペタペタ上がってくるスリッパの足音が聞こえてきました。
    SEの会社で残業が多く、帰宅時間はそれくらいです。
    「お、あの歩き方はXXだ! よし驚かそう」と、みんなでドアの所で身構えて準備をはじめました。

    そして、足音が近づいてきました。「よし、せーの」でドアを開けました。
    誰もいません…。下まで見に行っても同じでした。
    その頃からです、一番奥の私の部屋の前を足音が通り、壁を突き抜けて行くのです。

    そんなある日、隣の部屋の住人が寝ぼけ眼で「隣はなんだっけか、アパートだった?」
    どうした?ときくと、隣にアパートがみえ、女性がドアを開けて入っていったというのです。
    でも、隣はグラウンドで、バックネットが立ってるだけでした。

    そうこうしている内に、向こうも段々大胆になってきたのか昼間でも現れるようになりました。
    ある時、私は隣の友人の部屋で昼寝をしていました。午後2時ごろだったと思います。
    誰かがドアの所に立っている気配で目が覚めました。見知らぬ女性がボーッと立っているのです。
    でも、不思議なことに、ドアが閉まっていてノブが見えるのに、姿とドアの向こうの廊下の窓から外の見慣れた景色が見えるのです。

    その、女性らしき人影は腰から下がぼんやりとしていました。顔の表情は暗くて見えませんでした。
    そして、目と目(意識と意識?)が合いました。
    するといきなり、ズイーッと近づいてきたのです。空を飛ぶように…襲い掛かってきました。
    私は、その瞬間、力を振り絞って影を手で払いのけ難を逃れることができました。
    それ以来、私に向かってくることはありませんでした。

    また、私の部屋だけ壁が新しく塗ってあり「ラッキー」と内心思いました。でも、壁がだんだん剥がれてくるのです。
    朝、掃除をして、昼間誰もいないのに、会社から帰ると剥がれているのです。
    しかも、『キツネ様』の首から上の形です。その形がはっきりすると剥がれ落ちるのが止まりました。
    みんなは、きっとそれがあるから、女性の影はこの部屋には入らないのではと、もちきりになりました。
    噂では、以前、寮にいた社員とその兄姉、社員の彼女との間で事故が起きたらしいのです。
    そのため、その彼女が日々、彼を捜し回っているらしいと…。

    それから、1ヶ月位過ぎた頃、後輩が変になったのです。ノイローゼでした。
    聞くところによると「代休で休んでいると、二度三度あるいは幾度となく、誰かがドアを叩く。開けると誰もいない」
    それが何回も続き、夜も眠れなくなり、そして、ある日、わけの分からない言葉を発しながら、夢遊病者のようにフラフラと寮の中を歩いていました。青白い顔で「女性が、女性が…」と言いながら。
    結局、入院して治ったのです。

    話しは飛びます。
    女性の影ですが、結構イタズラ好きらしく、ある朝、食堂へ行くと寮監さんが「昨夜2時頃、誰がうるさかったんだ」と私たちに言ってきました。
    でも、私たちは3階から上ですし、2階は系列の鉄道会社の人たちがいるのですが、その日は仕事で泊りで誰もいませんでした。
    3階から上の私たちは、誰も物音を聞いていないのです。寮監さんは「またか…」と言ったきり行ってしまいましたが。

    とにかく不思議なことがある寮でした。
    階段となりに物置でしか使わない部屋があり、トイレの対面なのでと思っていたのですが、時々、深夜にトイレに行くとドアが開いて、窓も開いているのです。
    22時頃、風呂に入る時もそうです。
    最初は「誰が閉め忘れたのだろうか?」と皆で思っていたのですが、いつ確認しても開けた人がいないのです。
    夕方、管理人が窓を閉めて戸締まりをしているのに。管理人も、湿ってしまうといつも言ってました。
    結局、大学でたての若者が、深夜零時を過ぎると、歩いて1,2分のトイレに連れだって行く始末でした。
    物置部屋は、訳あり部屋なのでしょうか?

    先日の話の続きです。とは言っても、続きにならないかもしれませんが。

    一年中、その女性の幽霊は出没していました。
    会社では「御祓いをしては…」という意見もありましたが、会社は効果が証明できないものには金が出せない、予算の名目がつかないとの理由で断られました。
    なんと、お堅い会社でしょうか…。
    御祓いは、有志のポケットマネーで行いました。コンピュータの会社で御祓い、でも皆、大まじめでした。

    そのうち、独身寮を売り払い、川崎の地へと引っ越しました。
    その後、その建物がどうなったかは誰も知りません。(03/10,09/24)
    [HAL@]
    御祓い代って、どんな仕訳科目にしたらいいのでしょうね?

  8. いつも楽しく、夜勤中に拝見させて頂いてます。
    以前、投稿しましたが、また思い出したので…。

    私の母は、いつもぼんやりお花屋さんをやってます。そんな母が時折不思議な事を目の前で見せてくれました。
    私が小学生の頃、ユリ・ゲラーの超能力番組に見入ってる時、母は夕飯の支度をしてました。

    超能力者達がスプーン曲げをやってる時、母が突然「スプーンくらい余裕なのに、なんで一生懸命やってるのかね〜?」と言ってます。
    何言ってんだろ〜曲げられないくせに、な〜んて子供ながらに母を軽蔑しましたが、次の瞬間、母が台所のフライパン返しをブンブン曲げ始めました! しかも小指一つで!!
    そのせいで一度、家の台所からフライパン返しやスプーンが無くなりましたが…。

    もう一つ有ります!!
    花屋をやってるもので、御葬儀なんかの花も生けてました。
    店で花を生けてから、葬儀の行なわれる場所に運ぶのですが(良く手伝いでついていきました)、いつも、すぐには帰りません。
    しかも、せっかく生けた花を全て生け直す場合も多々ありました。

    私は早く帰りたいのに…すぐ横にご遺体があって、あんまりいい雰囲気ではないですからね。
    この事でなんで生け直すのか?と何度も聞きましたが、母は「納得出来ないのよね〜」としか言いませんでした。
    ところが、私(現在20歳)が実家に帰り、たまたま葬儀の花を母と一緒に運んだ時に謎が解けたのです!!

    その葬儀は、亡くなった方の実家で行なわれるので、そちらに着いた時でした。
    玄関で、言い争う声が聞こえるのです!?
    私と母はすぐに事故で亡くなった方だと分かりました。なぜかというと、被害者の身内は怒鳴るばかり。
    加害者の方は謝るばかりで、幼い頃からこの光景は何度も見てきて、本当に見るに耐えないものです。
    さっさと、運び終えて帰りたいのですが、母は例のごとく帰りません。

    言い争ってる方達を気にもしないで、またまた生け直してます。しかも、独り言「○×△…」を言いながら…。
    私は、何がなんやらもうさっぱりです。
    まぁ、どうせ帰れないので、焼香をあげようと思い(たいていやってます)遺影を見ると、私くらいの綺麗な女性でした。
    すると、母が「この子、明子さん(仮名)ていうのよ。菊はあまり好きじゃないんだって! だから、ユリをお店から有るだけもってきて」と言うのです。

    あっけに取られながらも、母の言うとおりユリを取りに戻りました。
    玄関を通るのはいやだったので、勝手口から(おいおい非常識だろ…)。そうですねぇ〜、30分位で母の所へ戻りました。
    すると、なんかさっきまでとは雰囲気が違うのです!?

    そう、事もあろうに母は、言い争ってる方々の中で何か話してます。
    しか〜し、さっきまで言い争ってる方々は涙してます。
    母が生け直すのを待って、帰る時にさっき何を話してたのか尋ねました。

    母:「あんたも大きくなったからもう話してもいいよね〜」と笑いながら言いました。もちろんOKです!!

    「あの方は彼氏が居たのよ。でもね〜親は相当反対してたみたい。事故は一緒にドライブしてる時に起こったって。彼氏は重傷なんだって!
    でも、原因は明子さんの方で、親に反対されてて相当悩んだあげく、心中しようと彼の握るハンドルを思い切りきったんだって!!
    それで、自分だけ死んじゃって、ごめんなさいって何度も言ってたから、それを話したの」
    私:誰から聞いたの?

    「明子さん。でもこんなに話した人、初めてなのよ」
    私は何も言えませんでした。

    「あんたは小さい頃から怖がりだったから黙ってたけど、昔からお話しできるのよ」と得意気には言いませんでしたが、そう話しました。

    そう、母の母も花屋で母はよくついて回ったそうです。
    最初はな〜んにも感じなかったけど、亡くなった方に合う花を生けてたら身についたそうです。
    でも、話せる方と話せない方がいるようで、悔いなく亡くなった方は、話せないとも言ってました。

    幸い怖がりな私は家業を継いでないので、母のような能力は皆無ですが、こんな母を誇りに思う今日この頃です。
    [さっさん]
    夜勤の方が怖くないですか?
    葬儀屋さんの話は良く聞くのですが、お花屋さんの話は初めてききました。果物屋さんもあるのでしょうか…。

  9. 初めまして、不思議な話を怖がりながら読ませていただいてます。
    怖くない話ですが送ります。

    私は小さいときから怖い話や不思議な話が好きで本を読んだりしていたのですが、全くそういったモノは見えないし感じない質でした。
    感じないけど憑かれやすかったようですが…。
    それがひょんな事で僅かながら感じるようになったのです。

    今から12年前の夏休み、沖縄に転勤していた叔父家族の所へ遊びに行きました。
    海やらハブセンターやら、あちこち連れていってもらったのですが、その一つで、ひめゆりの塔?に行ったのです。
    観光だったので勿論写真も撮りました。

    その時は何事もなかったのですが写真を現像すると、なにやら白いモノが十ばかり写っていて「あぁ、これが心霊写真か」と従姉妹達と話しました。
    怖いようなモノは全く写ってませんでしたので…。

    他に原因があったのかも知れませんが、その撮影以来、僅かに霊感らしきモノが芽生えたらしく、ちょっとだけ見えたり感じたりするようになりました。
    その話はまた後日送ります。
    [わかさく@j]
    なにかのキッカケになったのでしょうか…? お話し、お待ちしております。

  10. 25歳の会社員です。
    2年くらい前にテレクラで知り合った当時27歳の女性の話。

    なんでも非常に霊感が強いそうで、普段はスイッチを切っているが一度スイッチを入れると幽霊はもちろん、一緒にいる人の過去や未来まで見通せるとか。
    占い師になればと言ったら、「占い師は、本来神様が見るべき他人の未来を、人間なのに見てしまうから、インチキはともかく本当の占い師にはいつか天罰が下り、ろくな死に方をしないのでやりたくない」とのこと。
    当時、有名な日本人占い師がハワイで殺害されたばかりだったので説得力があったのを覚えてます。

    一緒にいる人の能力を覚醒させることも出来るそうです。
    「あなたには素質があるわ。本能的に恐怖を感じてスイッチを切ってるから、私がスイッチを入れてあげようか?
    そうすれば、そこの隅にしゃがんでる幽霊達(!)も見えるよ」とのこと。もちろん断りました。

    他にも「あなたはものすごく水と相性が悪いから、水辺に近づかないように」とのこと。
    余談ですが、私は赤ん坊のころから異常に水を怖がる子供で、高校生の頃に海で溺れかけてから、絶対に背の立たない所には行かない人間です。
    その他にも本人しか分からないことを、事細かに言い当てられてビックリしました。

    その後、コトにおよんだのですが、その最中も「考えてること分かるのかな?」なんて思い、ちょっと赤面…。

    でも本当にいろいろ見えるみたいで、当時付き合っていた女の子に振られて落ち込んでいた私に「25歳になる前に彼女ができるはずだよ」と言ってくれたのです。
    そして、本当に25歳の誕生日の少し前に彼女ができたので、思い出した話です。
    今頃、何やってんのかな…。
    [モンモン]
    占い師ではなく、霊能者だと名乗っているかもしれませんね。


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