不思議小話
第52部


  1. 先ほど、噂話の腰折れ地蔵を読んで思い出しました。弟が話してくれたことです。
    弟は小さい時から自転車でうろうろする癖があり(今でも)、小学2年生で玉付き自転車で、電車で3つほど離れた市外の町まで迷わず行けるぐらいでした。
    幼稚園ぐらいから、しょっちゅう行って慣れていたので、ある日弟が友達を連れて、また他の市へ行っても気になりませんでした。

    ですがその日は少し変わっていて、弟はどうやらはぐれたらしく、一人でお昼過ぎに帰ってきました。
    しかし、その友人は、その日かなり遅くにならないと帰ってきませんでした。
    いくら小学校低学年といえど、今から考えると10km程度の範囲でうろうろしていた程度で、少しおかしいと思います。
    それから10年以上たった最近、弟に聞いたのですが、あまり普通ではない状況で、はぐれたそうです。

    話によると、弟の自転車は玉付きだったので友達から遅れて、ある角を曲がったそうです。
    その角を曲がると緩いカーブになっていて、一番外のコーナーにお地蔵様がたっていたのを覚えているそうです。
    そこで、その道は一本道ですが、そのまま進むと元の曲がって出てきた場所に戻ってしまう!

    何度もそれを繰り返したそうですが、おかしなことに、一回目は子供が道で遊んでいるところにあったのに、それ以降は誰にも会わなかったそうです。
    何度目かに違う道に出会い、そこを曲がると…。うちの近所にでたそうです。
    後で聞くと帰れなかった友達も同じ所で迷っていたそうです。

    その場所を説明してくれるのですが、当時小学6年生だった私にもそういった場所は思いつかないのです。
    後日、再度そこへ行こうとしたそうですが、二度と行けなかったそうです。
    こういう事は結構近くにあるのかも…。
    [pearl]
    迷っているとお地蔵様に出くわす…。

  2. いつも背中に涼しいものを感じながら楽しく読んでいます。
    自分は霊感等には無縁なので投稿する事は何もないなぁと思っていたのですが、一つ、自分でも不思議に思う事がありますので投稿しました。

    自分は昔から大きめの地震(震度3以上)が来る直前には地響きか地鳴りのようなものを感じるんです。
    実際には「どどどどどど…」というような音として認識しているのですが、それが耳から聞こえてくるのか空気の振動として肌が感じ取っているのか、よく分からないんです。
    何か五感とは違う不思議な感覚で捉えているような感じがあります。

    それを感じるといつも約10秒後に強い地震が始まります。
    またその地響きのようなものは足元から来るのではなく、遠くのある方角から伝わってきます。(震源の方向?)

    ある時、明け方自宅のベッドで熟睡していた私は前触れを感じて突然パチッと目を覚ましました。
    心臓は早鐘のように打ち、顔の血の気がひいているのがわかります。
    寝覚めで頭が朦朧としていましたが咄嗟に「大きいのが来る!」と思い布団を頭からかぶって体を丸めるようにしました。
    その直後、東京には久しぶりの大型の地震が襲いました。

    震度5だったようですが揺れている間は生きた心地がしませんでした。
    今まで大きいめの地震がある時には、ほとんど前触れを感じ取っています。
    家族や友人に聞くとそのような前触れは感じないと言うので不思議に思っていました。

    自分は霊感には無縁で鈍感な方だと思っているんですが、そういう動物的(ナマズ的?)な感覚だけは鋭いのでしょうか?
    以前こちらでも眠っている時に地震を予知するという方がいらっしゃいましたね。
    同じような感覚をもっている方は結構いらっしゃるんでしょうか?

    最近は大きな地震がないためか前触れを感じる事はありません。
    このままずっと、その前触れを感じる事がなければいいなと思っています…。
    [pomodoro32]
    前触れを感じ取るコツがあるのでしょうか…。

  3. どもっす、初めて投稿させていただくっす。では…。
    僕の知り合いの女性が彼氏と一緒に、兵庫県にある「Tキャンプ場」へ行った話です。

    彼女達はそこへ行く途中、9号線を走っていました。そしたら警官が検問をしていました。
    止まると警官はたった一人で、すごく青ざめた顔をしていました。
    そして「この先の道は道が細くて危険だよ、土砂崩れもひどいよ、引き返しなさい」
    でも彼女達はどうしてもそのキャンプ場へ行きたく、わざわざ大阪から来たので「やっぱ行きますわ」と言ったそうです。

    でもその警官がやけにシツコイのです。
    「うるさいオッサンやな〜」と思いつつチョット強引に走り出しました。
    そして9号線を抜けたのですが…道なんか細くないのです。すごく広い道でトラックと擦れ違っても全然怖くないような道なのです。
    何であの警官はあんなウソついたんかなーと思って、あの警官がチョットおかしいことに気がついたそうです。
    あの警官は一人で検問をしていたのです。普通、警察は一人では検問はしない、出来ないはずなのですが…。

    まあその時はそれであまり気にもとめずキャンプ場に着いたのです。
    そして駐車場に車を止めるのですが…車が一台も停まってないのです、シーズン中だというのに。
    これはおかしいと思いました。でもやはり大阪人、あまり気にもとめず階段を下ってキャンプ場へと歩いていきました。
    そこにはワゴンが1台、その他に車が3台ありました。「今もはっきり覚えてるわ、あのワゴン!!」と彼女は言います。

    その車なのですが…やけに静か、話し声もしないのです。
    キャンプに来たのなら誰か乗ってるはず。話し声がしてもいいものなのに…寝てるのかな?と思った彼女は車の中を覗きこみましたが、どの車にも誰も乗っていない!
    これはますますおかしいと思いましたが、口には出しません。人間悪いことを口にすると本当になるものです。それを彼女も彼氏もわかっていた。
    だからそのことは無視することにし「星が綺麗だねえ」「綺麗だなあ」とアホみたいなことを言い続けていたそうです。

    そしたら、いきなり後ろのワゴンのエンジンがかかったのです。誰も乗っていないはずなのに!!
    これはやばいと思い速攻で逃げ出し、車に乗りこみそのキャンプ場を離れました。
    アレはなんだったのか?今も謎のようです。

    彼女達は3日後くらいに、謎を解明するためにまたそのキャンプ場へ行ったそうです。行くなっちゅーねん!!(笑)
    そして階段を下りキャンプ場を見まわすと…周りは雑木林、車の通れる所などどこもないのです。
    そしてその雑木林の向こうにお地蔵さんが何体も並んでいたのです。
    あの車はなんだったのか…。

    彼氏が「きっとクレーン車で吊り上げて僕らを驚かそうとしたんだよー」という寒いギャグは無視をして…謎でありました…。
    ちなみにそのキャンプ場ですが、中国自動車道を上に進み福崎という所で降りると、ばんたん道路というのがあります。
    その道路を降りると9号線に到着します。後はそれを真っ直ぐ行くだけ。

    興味のある方は一度行ってみては?
    [ニーヤ]
    クレーン車で…、ですか。(^^;

  4. お久しぶりです。今回は、私の不思議な、少し悲しい思い出を書きたいと思います。

    私の家族はみんな猫好きです。私が幼稚園児のとき、父方の祖母の実家から子猫をもらってきました。
    「たま」と名付けて可愛がりました。
    たまが来てから一週間後、ちょうどお盆の頃、私の家族は母の実家へ帰省しました。たまの世話は祖父母と曾祖母に頼んで。

    でも、家に戻ってみると、たまの姿が見当たりません。
    祖母に聞くと2,3日前から帰ってこないと言われました。
    近所の人にも聞いてみると、あるお宅のご主人が、うちの猫と知らずにかなり離れた場所に捨ててきたとの事。
    みんなで探しに行きましたが、とうとう見つかりませんでした。

    私は悲しくて、何日もたまのことが頭から離れませんでした。
    たまがいつ帰って来てもいいように、餌もそのままにしておきました。
    たまを探しに行ってから何日目かの朝、朝食のときに母が「今朝、たまがご飯を食べに来た」と言いました。
    でも、母が見たたまは生きているたまではありませんでした。

    母が朝食の準備をしていると、台所の中になんとなく気配を感じたそうです。
    たまの餌がある場所を正視すると、何もいないが、視界の中に入れているとたまがご飯を食べているのが見えたそうです。
    餌を食べ終わるとたまは出て行ってしまったそうです。

    話を聞いていた祖父が「実は今日の夢に、たまが出てきた」と言います。
    すると、父、祖母、曾祖母も同じく、たまの夢を見たと言います。
    皆の夢の中のたまは、すぐ近くにいるのにいくら呼んでもこちらに来なかったと…。
    祖父が「きっとたまがお別れを言いに来たんだ」と言いましたが、私は納得できませんでした。
    私の夢にはたまが出てこなかったからです。

    私はたまがどこかで生きていると信じようと思いました。
    大人になってから母に聞いたのですが、たまは川の中に捨てられたのだそうです。
    やっぱりたまは、お別れに来たのでしょうか。
    でも、どうして私の夢には出てきてくれなかったのでしょう。
    その後、何匹も猫を飼いましたが、一週間しか一緒にいられなかったたまのことは、今でも忘れられません。
    [ミミちゃん]
    …。

  5. 3年ほど前、本屋に勤めている、いとこから『百物語』という本を借りました。
    その本は、日本の怪談話を100編、あったことをその後どうなったとか、説明や解説なしで、事実だけをたんたんと書いた、非常にゾーっとする本でした。

    私は、その本をすぐ返しに行き、いとこの留守中に部屋に置いておいたのですが、本は無かったそうです。
    いとこは、その本のことが気になり、取り寄せようとしたのですが、その本がみつからないのです。
    出版社でも、出版されていれば、たとえ絶版になっていてもデータは残っているはずなので、出版された形跡がなくなってしまうなどという事は、ないそうです。

    2年前、いとこが事故で亡くなってしまった為、出版社、作者は分からなくなってしまったのですが、中の一編に、小松左京さんの「件(くだん)の母」についての話があったのを覚えています。
    その本について何かご存知の方いらっしゃいませんか? どうしても気になって仕方がないのです。
    [みるく]
    書名。気になりますね。

  6. 初めてお便りさせていただきます。
    人一倍恐がりのくせに、幼少時期から異界異次元に触れて育ってきたため、不思議とか信じられない系の話というのを、最初から当たり前のように聞いてしまうクセがあります。
    本当に不思議な話というのは、人が「怖い話」として話すようなことよりも、もっとさりげなく、気がつかないままだったら知らなかったというような、日常的なふっとした形で起こっているのではないかな、と常日頃から思います。

    私がよく経験するのは、もの凄い大きな、爆発音か落下音のような音と地響きと共に、建物がグラグラ…と揺れる現象なのです。
    つい最近も、地震の余震かと思うような、一瞬ながらグラグラ…と建物全体が揺れ、振動音が響いたというのに私以外、誰ひとり、そんな音も震動も感じなかった、なんてことがありました。
    気のせいにしては、震動も音も大きすぎるんですけれど…子供の頃から時々あるんです、そういうこと。
    妖怪としたら「つるべ落とし」とか「家鳴り」に近いような気がします。

    それと、これは興味本位で話していいものかどうかわからないのですが…あなたは、地霊というものを感じられますか?
    私は、日本国内の主に史跡を、ひとり旅で訪れるのがライフワークなのです。
    人には第二の故郷というのがあるらしく、どういうわけか異様なほど親しみを覚え、初めて訪れたはずなのに道にも迷わないし、不安が全くなく、帰ったあとも恋しくて夢に何度も見て、何度でも訪れずにはいられない…という土地があります。
    とくに、山や樹に対して、恋をしていると思うほどに昼も夜もなく思いを募らせ、眠りの夢で、その山の上空まで飛び翔る心地になるくらい、惹かれてたまらないんです。

    その反面で、どういうわけか、相性の悪いらしい土地もあるようです。
    印象として決して悪い土地ではないし、むしろ好きで、機会があれば何度でも訪れたいと思うのに、なぜかその土地へ行くと…。

    私、鎌倉へ行くと、必ず高熱を出すんです。
    同じ県内だし、そう遠くない史跡の町なので、たまに行きたくなって訪れるのですが、三回に一度、へたをすると二回に一度の割合で高熱を出します。
    一度など、朝まで全く元気だったのに、電車に乗って鎌倉に着いた途端にだるくなり、30分と経たないうちに寒くて熱くてふらふらになって、結局どこも見ないで家へ帰った、なんてこともありました。
    家に帰り着いてから、熱を出すこともあります。
    朝から出かけて、午後あたりからだるくなって、具合がおかしくなることもあります。
    風邪の症状ではありますが、咳や鼻水よりも、ともかく、ひたすらに熱が激しく、一気に38〜40度を超えるまでの高熱となります。

    行った瞬間「この場所は、ちょっとまずいな」とカンでわかるようなケの土地もあるのですが、鎌倉周辺に対しては、全くそんな妙な感覚は抱かないんです。
    なのに、なぜか高熱を出す。
    友人は、単に海が近いから、海風が体に悪いだけじゃないかとも言いますが、それほど私、ひよわじゃないんです。
    第一、私、海の近くで生まれたんですもの。
    思い当たるフシはありません。だからこそ土地との相性が、不幸なことにちょっと波長が合わないのかな、とそんな気がするんです。

    それと、まさかな…と思うのですが、話すのがちょっとはばかられるんですが、もし、うちの家系が伝承通りだったと仮定すると…。
    私の家は、清和源氏で、新田義貞と近いとか何とかいう話があったような気がします。
    新田といえば、鎌倉幕府、北条にとっては敵ですよね…。

    もちろん、楽しい思い出を残す、いい鎌倉の旅もしていますし、今でも鎌倉はとても好きな古蹟です。
    だから、鎌倉にも嫌わないで欲しいと願っています。
    訪れる際には、今度は熱を出さないように…と、心して行くことを忘れることができません。
    そう、心がけをきちんとしていくことを忘れてはならないのです。

    ちなみに、第二の故郷と思える関西方面、大和地方の場合、たとえ熱を出しながら行ったとしても、到着したときにはすっかり全快、いつもより元気になっているくらいなのが、やはり相性なのかな…と感じたりしています。

    怪談とは言えませんが、地霊との相性というものを、意識している方は他にいらっしゃるのかしらと思い、お便りさせていただきました。
    [瀧里しいな]
    なにかしらの相性はあるのかも。ただ、気がついていないだけかも知れませんね。

  7. 金縛りの投稿です。
    皆さん、金縛りは比較的、明け方に体験されているようですね。私もでした。

    初夏の朝、一人暮しのアパートで私はグーーッと寝ていました。
    完全に深い眠りの底に居た時、何かが私を眠りの底から呼び起こしました。
    寝ている時に揺り起こされて「うーん?何?」というあの感覚で。

    そのきっかけが「何かが布団の上を、下のほうから這い上がってくる!?」という感覚でした!!
    瞬間「うわっ!ヤバイ!!」と防衛本能が働いて意識は急速にハッキリと目覚めました。
    飛び起きようとしたら、その瞬間、まるで部屋の中でフルボリュームでキーーーンと耳鳴りが鳴っているようになり、体が動かなくなっている事に気がついたんです。

    「しまったぁ…」とハッキリと目覚めた意識の中で思っていました。
    「チッキショウ!ひっかかったよ!」と自分への怒りの言葉も心の中で感じてました。
    初めてだったんですが、今、何が起こっているのかが一瞬で理解できたんです…アレだ、と。
    以前に姉が「金縛りってねぇ、布団の下から何かが這いあがってくるような感覚なんだよ」と脅かされたのを思いだしてました。

    それから、その「何か」は私の腹の上で「ドスン!ドスン!」と跳ねるか踏みつけるかみたいな事をはじめました。
    もうハンパではありません、体重30〜40Kgくらいの子供が腹の上で跳ねているか、足の大きい動物(ダチョウとか)が腹を思いきり踏みつけているという感覚でした。
    「一体、なんなんだよ!?」という恐怖と怒りとともに「ヤ…メ…ロ…」という私の言葉は言葉にならずに、呻き声にしかなりませんでした。本当に苦しかったんです。

    腹筋に力が入らない状態で、腹の上に小学生くらいの子供がズシッと立った状態を想像して下さい。
    私は腸がネジれるか破裂するかと思いました。
    その、あまりに苦しい状態が5〜10分くらいだったでしょうか。
    いい加減「いつまで続くんだろう」という絶望感と苦しさで気絶しそうになって気が遠くなりはじめました。
    すると不意にその踏み付けは止まり、「キャアハハハハァァァ…」と遠ざかる不気味な笑い声と共に、ソレは消えました。

    それから1分ほどして、ようやくふっと目が開きました。
    窓からはもう明け始めた日の光がカーテンから入って来ていました。
    「なんだったんだ?今の」と、暫く布団の中で呆然として、また寝ることなんて到底無理でした。
    時間にして、明け方の4時半くらいだったと思います。
    霊というのは、もっと暗い時間帯に来ると思っていたんですが、こんな今朝方に来るのか?とも思いました。

    その日、友人に話したんですが、とりあってもらえませんでした。
    ただ、私がマジで青い顔をして喋っていたのは分かってもらえたようです。
    それからまた、もう一度同じのが来て苦しみを味わいました。

    これが直接的な原因ではないのですが、アパートを引っ越しました。
    それからは、アレは来ていません。一体、なんだったのか?
    私は霊感は全くありませんが、今でも不思議な出来事です。
    [マクガイパ@mi]
    原因がなんにせよ、同じ痛みはまっぴら御免ですね(^^

  8. こんばんは。私は世田谷区上北沢出身の者ですが、かれこれ10年前の高校生の時の話になりますが、僕らはバイクで出かけるのが流行りまして、恐い所巡りにもさんざん行きました。
    中でも一番恐かったのは、なんと言っても御存じですか? 読売ランド近くの団地を…。

    ここには石碑ともいえるお墓がございまして、そこに辿りついて石碑の下に書いてある文章を読んで無事に帰れるか?というものでした。
    だが、そこに辿り着くまでに、その異常とも思えるほど巨大な霊園の中で迷路に迷わされるのです。
    この先は、今の私の口からは…。

    もうひとつ、その近くに施設もあります。ここも危険です。
    [S.Y]
    心ない悪戯により、今ではもう…。

  9. はじめまして。
    私はいわゆる霊体験のようなものはしてないので霊感ゼロ人間(と思うようにしている、コワイから)なのですが、それでも小さい頃は「あれはひょっとして…」という経験があります。

    私の母の実家は山口県Y郡の山中にあります。
    小学生くらいまでは、毎年夏休みになると母に連れられて泊まりに行きました。
    幼稚園の頃だったと思います。その夜、私は妹と従妹の三人で座敷で寝ていました。
    妹はすでに寝入っており、母や祖父母、叔父夫婦が久々に会ったためか、少し離れた居間で話し込んでいます。
    私は真っ暗な座敷で従妹と怪談話で盛り上がっておりました。

    しばらくして、話し疲れた二人は黙って布団に横になっていました。
    何時だったでしょうか…。
    私が「ねえ、起きてる?」と話しかけると従妹が「うん、起きてるよ」と答えました。
    辺りはしんとして耳が「きーん」となるくらい静かでした。

    と、そのときすぐ外で足音が聞こえました。
    まるで映画などにでてくる軍隊の行進の足音のような「ざっく、ざっく、ざっく…」という感じで、私たちの寝ている座敷のすぐそばまで、だんだんと近づいてきました。
    最初「ああ、誰か来たのかなあ」と思ったのですが、すぐにそれが変な事に気がつきました。
    第一に夜遅くに人が訪ねて来るのは滅多にないし、距離的に車を使うはず。
    第二に外の道から玄関までは石畳で、そこを歩く時にはそんな音はしないはず。
    そう思った途端に、これはやばいとパニックった私は唖然とする従妹を横目に、泣き叫びながら居間に転がり込みました。

    大人たちは最初笑って「夢でも見たんだろう」と取り合ってくれませんでしたが、あまりに真剣なのを見て叔父が玄関を見てきてくれました。当然、そこには誰もいなかったわけですが。
    そこで今まで黙っていた祖父が「今日はお盆だからな、ご先祖様が帰ってこられたんだろう。せっかくだから仏様(仏壇のこと)を拝んでから寝なさい」と私と後から居間にやって来た従妹を連れて仏壇を拝みました。
    私はそれで妙に納得してしまい(ご先祖様だから怖くないってね)、朝までぐっすり眠りました。
    翌日お墓参りをしたのは言うまでもありません。

    思えば、あの頃は近所で有名な悪ガキで怖いものなしだった私を、ご先祖様が叱ったのではないかと思います。
    それ以来、以前よりは神仏やご先祖様に敬意を払うようにしております。

    その母の実家ですが、そこは山の中腹にあり、周りは竹と杉が鬱そうと茂っています。
    私は見たことないのですが、母は小さい頃大蛇を見たことがあるそうです。
    それも太さが電柱より太かったそうで、最初は道に木が倒れているのかと思ったそうです。
    ゆっくりと茂みの中に消えていったそうですが、その後母は高熱を出して寝込んだといいます。
    祖母も見たことがあるらしく「山の主」だということです。
    [HABU BLUE@m]
    手を合わせる。今では、なかなかできないことですね。
    そういえば最近、蛇って見ませんねえ。自然が少なくなったのかも…。でも先日、庭先で蛍を見ましたよ。

  10. 僕は、UFOのような火の玉を見た事があります。

    3人の友人と堤防でジョギングしていた時です。
    一人が「あれなんやろ?」と言うので北の空を見上げたところ、青や赤や黄の光を放つ物体が飛んでいます。
    物体といっても煙のような、中から光を放つもので、それは高いマンションの一室の窓に入っていきました。

    それから数日してそのマンションの人の葬儀がありました。
    もしかすると、あれはあの世からの使者だったのかもしれません。こわか!
    もうひとつ、幽霊車に追っかけられたことがあります。

    それは京都と滋賀県を結ぶ府道30号下鴨大津線の山中越えという所で起こりました。
    僕は愛車RX-7(FC)で平日の夜中に、たまたまそこを通り掛かりました。
    結構有名な走りのスポットなので楽しみながら走ってました。
    大津側から登ってきたのですが、お墓が見える所を差し掛かった辺りから猛スピードで車のライトが追っかけてきます。

    そいつはコーナーが迫ってきているのにスピードを落とさず、ついに僕の車を抜きました。
    抜かれた瞬間見て驚いたのですが、なんとその車は日産に買収される前のプリンス社製のスカイラインでした。
    しかし左側面はぐちゃぐちゃに壊れ見るも無惨でした。
    それでもインべタで抜かしていきゃがりました。しかも登りで。ダウンヒルならわかるが。
    そいつは次のコーナーで見失いました。でも完璧なドリフトでした。
    今度は負けん!!
    [一堂霊]
    三色の光を放つモノとは、いったい…。


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