メディア・ウォッチ


新聞,書籍,テレビやWebSiteなど、私が目をつけたトピックの紹介です。

夜話

  1. 恐怖耳袋1「生き人形」ほんとにあった怖い話コミックス

    稲川淳二氏の体験を描いた恐怖実話。
    昭和61年8月30日に出版された同名のハロウィンコミックスと内容は同じです。
    違うところは冒頭の、現に「ハロウィン」には=>現に「朝日ソノラマ」には、くらいです。

    少女人形にまつわる、稲川氏の周辺で起きた数々の怪現象の紹介です。
    コワインですよ、ほんとに。
    詳しい内容は、本を手にとって御覧下さい。

    恐怖耳袋1には、「生き人形」掲載後に永久保氏の周辺で起きた怪現象の話もあります。
    永久保貴一著 朝日ソノラマ ISBN4-257-98648-4 \390(本体)(10/19)

  2. 『かごめかごめ』唄モノ

    歌詞についての、ある説をご紹介しましょう。
    TV番組『TVムック・謎学の旅』での話です。

    日本民俗事典(弘文堂)によると、童唄(わらべうた)には「遊戯・子守・天体気象・動植物・歳時・呪い唄」があるという。
    番組では、遊戯唄に属する「かごめかごめ」の言葉の羅列に何か暗号めいたものがあるのではないか?
    一種の呪い(まじない)唄とみなして、話をすすめていきます。

    唄の起源については竹堂随筆(宝暦・明和年間1751〜72)に見られたが、歌詞が異なる。
    また、昭和36年に出版された全国童唄集「わらべうた」では、発祥の地を千葉県野田地方としている。
    最終的に「太陽の再生=家康の復活」をキーワードにして、調査していくことになる。

    紙幅の関係で謎解きの過程は省略するが「日光東照宮の鶴と亀の彫刻、天海僧正、守護線、小野小町」などから、仮説を導きだす。
    それは、東照宮=庚申山=石裂山、男体山=地蔵岳=鶏鳴山と線で結ぶと、六つの山で籠目ができ、その中心には埋蔵金があるというもの。
    その古峯ヶ原湿原で地中レーダー・導電率探査・重力探査をした結果、レーダーに丸い影が…。

    短い唄でも、様々な見方ができるのだなと思いました。
    番組では『左利きの秘密、肩コリの謎、花咲かじいさん秘話、桃太郎鬼退治の謎』などのテーマについても掘り下げています。

    参考:「謎学の旅PART2」
     日本テレビ社会情報局編 二見書房 1991.4.25発行(絶版?) ISBN4-576-91038-8(9/7)

  3. 『メディア怪異浪漫譚』映像編

    何故だか最近、流行っていますね。新刊の情報を掲示します。(敬称略)

    興味のある方は、今すぐ書店でお求め下さい。(8/18)

  4. 「万華鏡」岩崎宏美

    この曲は、最近流行っているメディア怪異譚の『元祖』ですね。

    1. 担当ディレクター氏がロックっぽいアレンジにしたいと思い
    2. ちょっとファンキーなコーラスを入れた
    3. 曲調に全くマッチせず
    4. せっかく録ったのだから薄く入れておいた
    5. 夏になると有線・ラジオでのリクエストが急増する曲
    6. もはや、氏本人の口からは真相を明かせなくなっている

    とのこと。最近TVでもやってましたね。
    引用:ある音楽関係者の話 アスキー刊 EYE-COM 97/8/1号 p.139(8/15)

  5. 「自衛隊の怪談」

    現役または退役した自衛官から聞いた、体験談と噂話の全25話。

    旧ジョンソン基地,UFO,防大,孤島など、もれなく掲載している。
    学校や病院につづく一種の閉鎖空間での怪異譚です。
    日本怪談保存会編 同文書院 ISBN4-8103-7528-5 \950(8/14)

  6. トンネル幽霊の話。(TV番組『特命リサーチ200X』4/12放映分)

    なんだかなーって感じ。

    手形の考察は、Naランプの特徴を掴んだ良いものでした。
    全てのケースに当てはまるのかは甚だ疑問ですが。

    霊写真については、もう少し慎重な実験方法と考察をするべきではなかったかと思う。
    先入観を与えなかった人は「顔(のように見えるもの)」を見つけなかったが、与えた人は見つけた。
    でも、○○細胞があるのなら「○○」が見えてもいいわけで、手が見えても足が見えてもいいわけだ。

    思うに『顔に見える』ためには、「霊写真」とか「霊写真には顔が写っているものなのだ」という予備知識が更に必要なのではないのか。
    でなければ、「女の霊が出る」という情報*だけ*を与えても、顔が見えるという回答は引き出せなかったと思う。
    「霊写真ですから霊に見える部分を探して下さい」に対しての自明な解を求めているようで、先入観とは少し違うような気がする。
    風景写真を上下逆さまに見る人なんて滅多にいないと思う。

    回答の取り方にしても、口頭ではなく用紙に書くぐらいの配慮が必要だ。
    この番組は「心理学的」また「大脳生理学的」なアプローチをすることが多い。
    ならば、自分より先に回答している人の答えを踏襲する心理が働くくらいの危険性を考慮すべきであろう。

    「地元の人は全く体験していない」にしても、聞き取り調査の人数ぐらいは公表すべき。
    サイレントマジョリティなんて持ち出しても説得力が無い。
    どこがフィクションで、どこがノンフィクションなのか判らない部分がある。
    エンタテイメント的な番組を除いて、斬新な情報を提供する良い番組ではあるが、非常に残念な内容であった。(4/16)

  7. 「現代民話考」全12巻

    当サイトが目標の一つにしている世界です。
    昔話で有名な「松谷みよ子」氏が編纂した、日本各地に伝わる噂話などを集めた秀作です。

    1. 河童・天狗・神かくし
    2. 軍隊
    3. 偽汽車・船・自動車
    4. 夢の知らせ
    5. 死の知らせ・あの世へ行った話
    6. 銃後
    7. 学校
    8. ラジオ・テレビ局の笑いと怪談
    9. 木霊・蛇
    10. 狼・山犬・猫
    11. 狸・むじな
    12. 写真の怪・文明開化

    当サイトも将来、上記のような分類を行います。

    一部、在庫が無いようですので、お早めにお求め下さい。
    松谷みよ子著 立風書房 各\2,800(98/1/12)

  8. 異色読物シリーズ「秘境物語」

    昭和32年から46年に渡って刊行された、世界の奇譚や秘境などを紹介するシリーズの一冊。
    北大西洋の全島天然磁石でできているセーブル・アイランドの「大西洋の船の墓場」。
    食人種の捕虜になった船長オスカーと、彼の混血児の話「百人の黒い花嫁」。
    アマゾンのツァンツァ「人間の首の乾物」の話。
    など、近年マスコミで騒がれているような、UFOや心霊写真とは趣の異なった、胸がワクワクするような話ばかりです。

    私が持っているのは「秘境物語」「恐怖と戦慄物語」など、15冊。まだ他にあるのか…。
    黒沼健著 新潮社 1957.4.30発行(絶版)(12/7)

  9. 「バーチャル百物語」WebSite

    11/30に百話完遂しました。が、年内には削除されるそうです。
    思えば、私が自サイト「怪奇で〜た本舗」をYAHOO!へ登録した96/7/29当時は、YAHOO!の超常現象のカテゴリには、
    『トップ(2)/UFO情報(3)/ホラー(1)/マジック(1)/占星学(8)』の15件しかなく、ホラーは「真夜中屋敷の怖い蔵(削除)」の一件しかありませんでした。
    (百物語は超常現象とは別の「SF,ファンタジー,ホラー」のカテゴリに登録されていた)

    Eメールを利用した話の収集,昔ながらの百物語の再現,CGIの利用と、発想が斬新でした。
    そういう意味で、怪談Webの草分け的存在でした。
    目標の百話を終えWeb上からは無くなりますが、後世に語り継がれていくことでしょう。ここに書いてあるしね(^^;

    投稿された話を校正して載せること。結構、時間がかかって大変です。
    話の内容を理解しなければ、校正なんてできません。
    掲示板に体験談が勝手に書かれるサイトよりも、投稿者の訴えがわかり、投稿者と場面を共有できていたのではないかと、私*は*思います。(12/2)

  10. 「ほんとにあった怖い話1月号」No.51

    この度、不思議小話24の『伊豆の民宿』での体験談が、時任竹是先生により漫画化されました。
    題して『海底慕情』。
    近畿:奈良『近鉄電車』での体験談『夢幻車両』に続いての作品です。
    コマ割り,ネームなど、さすがはプロの作品ですね。

    帰りたくても帰れない、自分の帰るべき所を懐かしむ。そんな内容です。
    先生,m.h@mbnさん、ありがとうございました。

    この雑誌では、沢山の体験談が絵になっています。体験者と*何か*を共有できるかもしれません。
    書店では、女性誌コーナーに置いて有りますよ。
    (掲載に対する*私*への対価は、献本のみで金銭的なものは一切ありません)
    朝日ソノラマ \390。(11/25)

  11. オカルト系とニューエイジ系の雑誌

    (11/17)

  12. 季刊「怪」第零号 水木しげる他

    世界妖怪協会の機関誌として季刊で発行されます。

    荒俣宏、京極夏彦を加えた妖怪三巨頭の対談が掲載されている。
    その他、

    など、211ページにわたる妖怪づくしの本です。敬称略。
    角川書店 ISBN4-04-883496-7 \1000。(11/15)

  13. 「幽霊の正体」別冊太陽No.98

    江戸前期、後期にわたる幽霊画です。
    円山応挙、月岡芳年、歌川派の作品を中心として、全生庵,大念佛寺所蔵の幽霊画などを鑑賞できます。
    平凡社 ISBN4-582-92098-5 \2300。(11/10)

  14. 松山大学「ヒカルさん」の絵の話。(TV番組『アンビリバボー』11/1放映分)

    何処かで読んだ話だと思っていたら、番組終了時のクレジットの中に、ある文字を見つけたので紹介します。

    「霊感少女論」 近藤雅樹著 河出書房新社
    ISBN4-309-24192-1 \1800
    松大七不思議として「落武者」「ロシア人」の話などと掲載されています。
    32ページを割いて紹介されています。(97/11/3)


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