N88perl Chapter92

92章.Windowsでperl

Windows上で動作するperlを，使ってみましょう。

ここでは，「ActivePerl」と「Perl for Win32」の二種類のうちの，どちらか一方を選びますが，Windows98/NTの方には「ActivePerl」をお奨めします。

まず『ActiveState Tool Corp.』のホームページにアクセスします。
HOMEや「Overview of Software Packages」などのページを選択して，モジュールをダウンロードします。

92.1.「ActivePerl」を利用する場合

「ActivePerl」をダウンロードします。*.exeをダウンロードすると自己解凍型なので便利です。

なお，Windows95上で使う場合は「DCOM for Windows 95」を，マイクロソフトのサイトからダウンロードします。Windows98/NTは，必要ありません。
ただし，MS製品をインストールしたときに，既に「DCOM for Windows 95」がインストールされている場合があるので，「コントロールパネル」の「アプリケーションの追加と削除」で確認してください。

92.1.1.インストール

exeファイルを実行すると，インストールが開始されます。
ガイダンスに従って進めていくと，選択画面が表示されます。

Perl
Perl for ISAPI
PerlScript
Online Help and Documentation
Example Files

選択すべき主なモジュールの説明は以下の通りです。

Perl
Windows95/98/NT 4.0など，Win32のためのperl。必須です
Perl for ISAPI
MS-IISとPWSなど，ISAPIを使うWebサーバ上で，Perl CGIプログラムを走らせるためのDLL(PerlIS.dll)。 WWWサーバと同一のプロセス空間で実行可能なため，perl.exeよりオーバーヘッドが小さく実行パフォーマンスが高い
PerlScript
MSIE 4.0，MS-IIS 3.0/4.0 ASPで，ActiveXのPerlScriptコードを使う場合に必要

・MS-IIS(Microsoft Internet Information Server)
・PWS(Personal Web Server)
・ISAPI(Internet Server Application Program Interface)

92.1.2.パッケージのインストール

マシンを再起動後(パス設定を有効にする)，GDなどのパッケージをインストールします。

詳しくは，ActivePerl Helpの左フレーム枠の中の"Using PPM"を選ぶと，使い方が右フレーム枠に表示されます。

DOS窓を開きます
プロキシ経由でWebにアクセスしている方は，
「SET HTTP_proxy=あなたのプロキシサーバ名:ポート番号」を入力します
C:\>SET HTTP_proxy=http://px0:80
Perl Package Manager(PPM)を起動します
C:\>ppm
パッケージをインストールします。install package1 [package2...]
C:\>install gd
終了します
C:\>quit

「Where are the package repositories?」を参照していくと，パッケージの一覧が参照できます。

GDのマニュアルは，GD.pmを参照のこと。

92.2.「Perl for Win32」を利用する場合

下記モジュールを必要に応じた分だけダウンロードします。*.exeをダウンロードすると自己解凍型なので便利です。
とりあえずでよければ，「Perl for Win32」だけをダウンロードします。

Perl for Win32
Windows95とWindowsNT 3.5/4.0など，Win32のためのperl。必須です
PerlScript
MSIE 3.0/4.0，MS-IIS 3.0/4.0 ASPで，ActiveXのPerlScriptコードを使う場合に必要
Perl for ISAPI
MS-IISとPWSなど，ISAPIを使うWebサーバ上で，Perl CGIプログラムを走らせるためのDLL(PerlIS.dll)。 WWWサーバと同一のプロセス空間で実行可能なため，perl.exeよりオーバーヘッドが小さく実行パフォーマンスが高い

92.2.1.インストール

exeファイルを実行すると，ディレクトリ指定後，Unzipボタンでインストールが開始されます。
DOS窓が開いたら，yとリターンで進めていきます。

ただし，「Perl for ISAPI」をインストールする場合，
　Please choose a file extension to associate with PerlIS.dll.
　Extension:<pl is the default>
と，Perlの拡張子を聞いているところで"y"とすると，".y"がPerlに関連付けられてしまうので注意。(^^;

インストール終了後，マシンを再起動すると，パス設定(\Perl\bin)が有効になります。
インストールのログは，\Perl\bin\install.logです。

アンインストールは，それぞれ
C:\>cd \Perl\bin
C:\Perl\bin>perlw32-uninstall.bat
C:\Perl\bin>perlscript-uninstall.bat
C:\Perl\bin>perlis-uninstall.bat

なお，関連したレジストリは削除されますが，Perlディレクトリとファイル，Autoexec.batのパス設定(\Perl\bin)は残ります。私は，Perlディレクトリごと，ごみ箱へ送りました。

92.2.2.JPerl for Win32のインストール

インストールは任意です。日本語でサーチする場合は導入しましょう。
perl5.003に対する日本語パッチです。 jperl4.019をperl5に移植した形になっています。

exeファイルを実行すると，ディレクトリ指定後，Unzipボタンでインストールが開始されます。

92.3.インストールの確認(動作しない時に)

92.3.1.Webサーバ仕様

MS-IIS 3.0とPWSの場合
Registry Editorで，レジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W3SVC\Parameters\Script Map
に，拡張子.plがあることを確認します。
MS-IIS 4.0の場合
インターネットサービスマネージャ(Microsoft Management Console)を起動します。
「既定のWebサイト」のプロパティで「ホームディレクトリ」タブの，アプリケーションの設定の構成に，拡張子.plがあることを確認します。
レジストリは無視して良い。私の場合，MS-IIS 3.0の時に「ActivePerl」をインストールし，その後，MS-IIS 4.0にアップグレードしたら，上記レジストリキーの内容が消えてました。

92.4.利用したもの

Intel platform

Perl for Win32(Pw32i316.exe)
PerlScript(PlSEi316.exe)
Perl for ISAPI(PlISi316.exe)
Jperl for Win32(316j118b.exe)
ActivePerl(APi515e.exe) + GDパッケージ
WWW Homepage Access Counter and Clock! for Win98/NT(Count25.exe)
ImageMagick(ImageMagick-nt.zip)

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