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左クリック |
マウスの示している点の座標 |
右クリック |
マウスが示す付近の線の交点や端点の座標 を、画面上から読み取る。 交点や端点が存在しないときは、エラーを 返す。 |
この左、右クリックの持つ意味は、座標を指定するときのJWWでのルールです。これをしっかり理解しておかないと、ちゃんと作図したはずなのに、拡大したら線と線がつながっていないということがあります。
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拡大したら
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このような質問メールが何通かいただきました。これは、右と左クリックを間違って押した場合におこります。
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1本目の線の端部から線を引きたいときは、右クリックします。右クリックしたときにマウス座標付近の端点座標を探してくれます。 しかし、左クリックをした場合は、たまたまマウスが示していた座標となり、線の端点の座標ではないので、拡大すれば、当然ずれてしまいます。 |
付近に端点や点がないとき、右クリックをするとどうなるでしょうか。 マウスが示している座標付近に端点や点が存在しないとき、右クリックすると、右図のように、「点がありません」とJW-CADから、おこられます。 このときは、付近に端点や交点がないので左クリックです。 |
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右と左の使い分けだけでなく、「あれ?」と思ったときは、ステータスバーを、もう一度見直してみましょう。
右、左のクリックを間違えを起こさないための設定があります。メニューから[設定]−[基本設定]と進み、[一般(1)]のタグが選択されていることを確認してください。そして、[読み取り点に仮点表示]にチェックマークを入れます。そして、[OK]を選んでください。
以上の設定をして、もう一度、端点で右クリックしてみてください。よく見ると、右クリックした端点に、水色の仮点が表示されます。端点が読み取られた印です。左クリックしたときは表示されません。
![]() 原寸表示 目を凝らさないと水色の仮点がみえますか。 |
拡大してみると水色の仮点があることがわかります。=> |
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これで、この手の間違いは、ぐーと減るのではと思います。
ついでで、申し訳ありませんが、同じ設定画面で、[用紙枠を表示する]にチェックマークを入れておくのも、便利かもしれません。
[/コマンド]には、[矩形]、[水平・垂直]、[傾き]、[寸法]、[15度毎]、[端点]、[矢印]、[寸法値]がコントロールバーより条件設定できます。
「/」コマンドを選んだときの条件設定バーの一部 |
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[矩形]にチェックを入れると矩形を、チェックしないときは直線を書きます。矩形にチェックが入っていると、矩形コマンドと同じコントロールバーに変わります。また、矩形コマンドで、矩形のチェックをはずすと、線コマンドと同じコントロールバーに変わります。
[水平・垂直]にチェックをいれると水平・垂直線を、チェックしないときは自由な傾きの直線を書きます。
[傾き ]は、コンボボックスになっていますので、[▼]をクリックするし表示されるリストから角度を選ぶか、
直接、キーボードから角度を入力します。始点を指定後、終点は指定された傾きの点以外は選べなくなります。
傾きを指定したとき、[水平・垂直]にチェックが入っている場合は、入力角度+水平・垂直方向が加わります。傾きを解除するには、[無指定]を選びます。
度分秒で指定するときは、度は[@@]、分は[@]で指定します。たとえば、12度34分56秒は、[12@@34@56]となります。または、@の代わりに、*を使って、[12**34*56]としても同じことです。
[矩形]にチェックが入っていると、本来、水平だった線が傾きで指定された角度になります。
DOS版のJW−CADには、電卓機能がありました。Windows版のJW−CADになってなっなったようで、不便な思いをしてきました。しかし、最近になり、ようやく見つけることができました。
電卓機能を使うには、線コマンドなど、[傾き]や[寸法]が表示されているコマンドを選びます。そして、これらのコマンドのコントロールバーに表示されている[傾き]や[寸法]のダイアログの横の下向きの三角形のマークを右クリックします。すると、スーパーのレジのような電卓が現れてきます。
[寸法]は、指定された長さの線、矩形を引くためのものです。やはり、コンボボックスになっていますので、[▼]で表示されるリストから寸法を選ぶか、直接キーボードから入力します。矩形の場合は、横と縦をコンマ(,)で区切って入力します。指定を解除する場合は、[無指定]を選びます。
[矩形]にチェックが入っていない場合は、[15度毎]、[●---]、[<---]、[寸法値
]、[<]があります。
[15度毎] にチェックをいれると、15度の整数倍の角度の線を引くことができます。ちょうど、手書きの万能製図機(ドラフター)のように15度おきの線を引くことができます。
[●---]のチェックボックスを入が入っていると、線の始点、終点に点が書き込まれます。書き込まれる点は、[●---]をクリックするごとに、[---●]、[●--●]、そして元の[●---]と変わります。書き込みたい形を選びます。
書き込まれる点は、非常に小さいものですから、拡大して見ないとわからないかもしれません。しかし、拡大すれば、左図のように、ちゃんと書き込まれます。
[<---]のチェックボックスを入が入っていると、線の始点、終点に矢印が書き込まれます。書き込まれる点は、[<---]をクリックするごとに、[--->]、[<-->]、そして元の[<---]と変わります。書き込みたい形を選びます。
[寸法値]のチェックボックスが入っているときは、右図の一番下のように、引いた線の長さも合わせて表示されます。
注:[<-->]にチェックが入った状態で[寸法値]選んで線を引いたため、矢印が記入されています。
[<] のチェックボックスが入っているときは、すでに書かれている線の端部付近を左クリックすると、その端部に矢印を書き加えます。
2本の線の中心線を引きたいときは、中心線コマンドを使います。中心線コマンドは、2本の線または点の中心線をひくコマンドです。基本的な使い方は、1本目の線を左クリックします。(点のときは、右クリック)つぎに2本目の線を左クリックします。(点の時は、右クリック)そして、中心線の書きはじめの始点、終点を指定します。
連線は、連続した線を引くコマンドです。コントロールバーの[基準角度]を押すたびに、角度(無指定)=>角度 15度毎=>角度 45度毎と切り替わります。まずは、[基準角度]を押して、無指定に切り替えて使ってみましょう。何本か連続線を引いて、最終点で、自由点の時は左ダブルクリック、交点や端点のときは右ダブルクリックをします。最終点まで書き終わっているときは、コントロールバーの[終了]を選びます。
次に、[基準角度]を15度毎、または、45度毎に切り替えてください。[基準角度]を指定する15度、または、45度の整数倍の角度の線しか引けなくなります。[基準角度]を指定したときは、[基点]と併用して使います。[基点]を押すと、[基準点:前線終点]=>[基準点:マウス位置]と切り替わります。「前線終点」にすると、一本目の線の終点から指定した角度の整数倍の角度の線を引くことができます。引き出し線を書くのに便利な機能でしょう。
基点を「マウス位置」にすると、2本目の終点位置が指定角度の整数倍になるよう、1本目の終点(2本目の始点)位置が、1本目の線上で伸縮します。
[丸面寸法]は、丸面を書くコマンドですが、[基準角度]、[基点]の設定でいろいろ変化します。[基準角度]を「15度おき」または「45度おき」にしてください。そして、[基点]を「前線終点」にしてください。そして、下図の@、A、Bの順でクリックしてみてください。比較のため、@、A、3の順でクリックしてみてください。
でも、[基点]を「無指定」にしたときの動作が、説明不能です。
[実寸]は、縮尺に関係なく指定された寸法で図面に書き込みます。たとえば、縮尺1/2の図面で、丸面辺寸法50で書き込むと、本来縮尺が1/2ですので25で書き込みますが、縮尺に関係なく実寸の50でかきこみますので図面上では100で書き込まれます。
[手書線]は、左ボタンをクリックしてから、マウスの動いたままの軌跡を描きます。終わりたいときは、左ボタンをクリックします。
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