不思議小話
第39部


  1. 怖いというか、不思議なお話なので。

    私の祖母がまだ若いころ、祖父(故人)に召集令状がきて戦地へ行くことになりました。
    祖母は3人の子供をかかえて未亡人になっては生きていけないと思い、毎日毎日、雨の日も風の日も欠かさず近くの八幡神社にお参りに行ったそうです。
    「夫が無事に帰ってきますように…」

    そんなある日、祖母の舅(しゅうと)の夢枕に観音様が立ったそうです。
    後光がさしていて、眩しくて眩しくて仕方がなかったと言います。
    そして観音様は「お前の息子は必ず帰ってくる」と言ったのです。
    祖母は舅から、その言葉を聞いて、それを信じて待っていました。
    すると、八幡神社のお祭りの日に、ひょっこりと帰ってきたそうです。

    祖母は86歳の今も健在です。
    そして今でも八幡様へはなにかにつけてお参りに行きます。場所は東京都世田谷区某所です。
    [riku]
    信じて待つ。吉と出て良かったですね。

  2. M君は屋上に上がるのが好きなんだそうです。
    夜景などが見れて、どんな場所でもそれなりに綺麗なんだそうです。
    僕も夜景は好きですが、彼は屋上から見渡せる景色そのものに取りつかれています。

    数年前のある日もまた学校の屋上に上がって辺りを見渡していたそうです。
    ぼーっと景色に見入って色々考え事をしていました。
    ふと、向こうの方にあるビルの上に人影が見えました。
    「ああ、人がいるなぁ」と何気なく眺めていました。
    すると、その影がいきなりフェンスを乗り越えビルから飛び降りました。

    びっくりしました。
    でもそこは人通りの多い道だから誰かが通報するだろうと思って教室に戻りました。
    嫌なものを見てしまったおかげでろくに授業内容が頭に入らず、心につかえたものがあったので、あの人がどうなったのか帰りに見てみようと思ったそうです。

    帰り道そこを通ると、何もありませんでした。野次馬も警察官も、そこに落ちた痕跡すらありません。
    あれから一時間程しか経っていません。現場検証するにしては早すぎます。
    それに野次馬というものは検証後もしばらく現場に残っているものです。
    見間違いだったのかと、家に帰りました。

    翌日も屋上で、ぼんやり景色を眺めていたそうです。
    そこでもまた、あの飛び降りる人影を見てしまいました。
    それから一週間ぐらい、その人影は現われ、僕も彼に教えられてそれを見ました。
    そこら辺は過去何年間に自殺者が出たという話は聞きません。
    見間違いにしても毎日しかも複数の人間が見るというのは…。
    一体なんなんでしょうね。あれ。
    [Anubis]
    カラスでないとすると…。不思議でしたね。

  3. 70歳をこえる戦争体験者で、F山さんという知り合いの方がいます。
    僕が戦史とともに怖い話を研究(今は蒐集のみ)しているのを知り、話を一つ教えてくれました。
    彼の亡くなった弟さんは陸軍に所属し、中国大陸から東南アジアにかけて戦場を駆け巡りました。

    研究仲間内で、旧日本陸軍は装備が脆弱な軍隊として知られています。
    戦車は装甲が薄く、ライフル銃の弾丸ですら貫通してしまうほどで、砲戦能力も低く、唯一機動力があるといった程度の、まさに鉄の棺桶でした。
    しかも物量に勝るアメリカが相手です。勝てるわけがありません。
    両国の物量差では、日本は戦争が激しくなるほど国民生活が落ち込んでいきました。
    一方、アメリカはあれだけの物量を投入したにも関わらず、国民生活になんの支障もきたさなかったという逸話があるくらいです。

    ある日戦争が激化し、弟さんに召集がかかり、いよいよ戦地へ赴くことに。
    弟さんを戦地へ送る日が来ました。駅で見送ると弟さんは敬礼して「勝って必ず帰ってまいります」と言って列車に乗り込みました。
    しばらくは戦地から手紙が届いていたのですが、それも次第に減り、音信不通になりました。
    彼は弟の安否を気遣っていました。

    ある日の夜中、玄関の戸を叩く者がいました。
    彼は足が悪かったので誰か家の者が出るだろうと寝ていたんですが、みんな寝てしまったのか誰もでません。
    仕方なく玄関へ行きました。

    「はい、どなたですか」と戸を開けます。でもそこには誰もいません。
    多分悪戯だったのだろうと思い部屋に戻りました。
    すると、あのキリッとした軍服を着た弟が直立不動で佇んでいます。
    彼は驚いたのですが「帰ってきたのか。おかえり」と努めて冷静に言いました。
    弟はそれを聞くと敬礼し、涙を流しながら虚空に消えていったそうです。

    翌日、弟さんの死亡通知が届きました。
    [Anubis]
    別れを告げに…。

  4. いつも拝見しています。怖い話というわけではありませんが、私の母の話です。
    私の母方の家系は霊感が強いらしく、母も多少その傾向があるようです。
    今回は、私の叔父(母の兄)にまつわる話を投稿させていただきます。

    叔父は戦時中は特攻隊にいたらしく終戦ぎりぎりのところで命拾いをした人でした。そのせいか?淡々とした優しい人でした。
    仲の良い奥さんがいましたが、本当に突然亡くなってしまいました。
    その前年には叔父の祖母が亡くなり、ずいぶん不幸が続くなぁと子供ながらに思ったものです。

    それから数年たち、叔父も後妻を見つけた頃、ある日、母が言うには、
    「今は亡くなっているけど、霊感のある親戚のおばさんの夢を見た。
    そのおばさんは叔父のことを心配して『危ないから気をつけてあげて、お願い』と言った」という。
    その時は私も話半分に聞いていたので「変な夢をみたもんだ」ぐらいしか思わなかったけど、母はそれからしばらくの間は叔父に電話をしていました。

    それから、ひと月もしない日曜日のお昼に、ホットプレートで焼きそばを作って食べていたんです。
    私が焼きそばを自分のお皿に取ろうとしたら、お箸が一本折れたというより、落ちたんです。
    一同、目が釘付けで「何今の?」なんて話してたら電話が鳴り、それは叔父が亡くなった知らせでした。
    自殺したらしいんです。叔父は静かな人でしたが、しっかりした人でしたから、自殺なんて信じられないというのが感想でした。

    次の日には母は叔父の元へ出かけてゆきました。
    葬式も過ぎ、数ヶ月もしないうちに今度は奥さんが亡くなってしまいました。
    これにはさすがに不幸が続きすぎると思い、どうしたんだろうと母も訝っていました。
    叔父も叔母も50代始めくらいの年齢で、立て続けに亡くなるなんてことはあり得ません。

    夫婦で亡くなり、息子さんも普段はそこに住んでいないので、母が叔父と叔母の部屋を片付けることにしたんです。
    叔母の箪笥を開けて見つけたものは、叔父の祖母のために、親戚が作った経帷子でした。
    葬儀屋さんにお願いしたのでそのままになっていたんでしょうね。
    母曰く「多分あの経帷子が叔父と叔母を呼んだのではないか」と言っていました。

    その他にも母は色々と怪しい体験をしているようです。
    最近、私が穂高へ山登りに行った時、ちょうど折り悪く地震と悪天候で、夏山なのに遭難して亡くなられた方が二人もいたのです。私もこれはマジにやばいという体験をしました。
    その時も妹曰く、母は妙に私のことをあれこれ心配していたそうです。
    私はその時は何処に行くとは何も話していませんでしたのに。何となく娘の身に何かあると思ったんでしょうか?
    しかし、何となく母の愛?(大げさかな)を感じて、少し嬉しかったんですけどね。
    [よおこ@bg2sd]
    母は偉大なりってことですね。しかし箪笥に経帷子、違和感がありますね。

  5. 誰かにじっと見られていると、視線を感じることってありますよね?
    動物に見られていても同じように視線を感じるものなのでしょうか?

    高校生の頃、試験勉強をしている最中、何だかカーテンの向こうから視線を感じたのです。
    でも、当時の私の部屋はマンションの4階。いくらベランダがあるからといっても人がいる筈がありません。
    「気のせい」と片付けて勉強に集中しようと試みました。
    でも、どうしても集中できない。何やら視線を感じて気になる!
    そこで誰もいない事を確認すれば集中できるかも…と、カーテンを一気に開けたのです。

    そこには…(期待させちゃいましたよね? ゴメンナサイ)一匹の猫がいたのです。
    ベランダの手すり、丁度、机に向かって座っている私の目の高さに、ちょこんと座っていました。
    別に化け猫なんかじゃありません。かわいい普通の猫でした。

    猫の身軽さをもってすればベランダ伝いにマンションの4階へ昇ってくること自体は、たいしたことではないのかもしれません。
    でも、カーテンの向こうに本当に『目』があった、ということに驚きました。
    「お腹空いたよ」とでも訴えたかったのでしょうか?

    カーテンを通しても伝わる程の視線。
    チョット怖い気もしますが、あれだけの視線を感じて、外に何も無かったとしたらそれもまた怖いような気もします。
    [まき]
    何か居て良かったにゃ〜ん、にゃん。

  6. またF君の話ですが、ある山道でバイクを走らせていたそうです。
    すると道路脇にボロボロの廃車が放置されている。
    彼がチラっとその車を見ると、窓ガラスにピタッと男が貼り付いていて、こっちをじっと睨んでいた。
    うわっ。バイクのスピードを上げた。
    いくら見慣れているとはいえ、嫌なものを見てしまったと思いながら、かなり行った所でスピードを緩めました。
    ふとミラーに目をやると、あの男のニターッと笑った顔だけが映っています。
    どうやら奴は追いかけてきたのです。

    彼は新手のストーカーか?と思いながら再びスピードを上げました。
    しかし、ミラーには男の顔が映ってます。
    つまり男はバイクと同じスピードでついてきているんだと彼は思ったそうです。
    怖くなった彼は更にスピードを上げて、ようやく町に辿り着きました。

    そして、またミラーを見ました。やはり、あの男の顔が映っています。
    彼は本当に恐ろしくなりスピードを上げて自分の家へと急ぎました。

    途中で車のクラクションが激しく鳴ったが、それに構わず家に駆けこみました。
    部屋に戻った彼は恐怖の覚めやらないままドアの鍵を閉め、カーテンを閉め、部屋を完全な密室にしました。
    そして朝まで、まんじりともせずに起きていたそうです。

    翌朝になり、いくらか恐怖も和らいできた彼は、M君と遊ぶ約束をしていたのでM君の家へ行きました。
    そこで言われたそうです。

    「昨日、町でお前を見かけたんだが何であんなにスピードを出してたんだ。危ないじゃないか。
    それに俺がクラクションで合図したりしてお前の名前を呼んでいたのに」
    すまん、ちょっとな

    「ちょっとってなんだよ。まあ、どうでもいいけどな、お前の後ろに乗っていた男は誰なんだ?」
    えっ?

    そう言われたのです。ずっと後ろにいたんですねぇ。
    M君曰く、今はもう憑いていないそうです。
    [Anubis]
    自動車で後席以外に乗った話はありませんか?>ALL

  7. 必ず金縛りにあえる部屋がありました。1994年まで。
    場所は北大恵迪寮のD棟4階外側の、入って左の奥から2番目の部屋の、一番入り口に近いベットです。

    そこで寝た人は朝4時頃、目が覚め金縛りに遭います。
    程度には違いがあり、ただ金縛りだけな人、幽体離脱のようなものを感じた人(私も)。
    白い手を6本見た人、女が3人枕元に立っていたのを見た人、足音を聞いた人。

    私が思うに、御札のようなものが3枚、廊下や台所に貼ってあり、これが何か災いをもたらしたのだと思います。
    今は御札は剥がされて、その噂は聞きません。
    [三十六軍曹]
    御札の種類は沢山ありますからね。どこから授かったものか判れば謎が解けるかも。

  8. Anubisの不思議五連発

    [Anubis]
    浮遊したり縛られているわけですね?

  9. 今回は私自身と兄の話です。

    兄は、ちょっと怪しい趣味を持っています。「コレクター」と呼ばれる分野で軍服や勲章などを収集しています。
    特にヒットラーが好きでナチスドイツ関係はその道でも有名です。

    14年前、私と兄は2階建ての一軒家に二人で住んでいました。
    兄は、1階の四畳半を「展示場」にして、これらの収集品を飾っていました。
    収集品の内訳は、ユダヤ人を何万人も殺した事を賞して授与された勲章。
    ゲシュタポ高級将校の持ち物で、殺されたユダヤ人の金歯を溶かして作った指輪。
    アウシュビッツに勤務していた将校の本物の軍服、等々、正気とは思えません。

    この展示場で、ポルターガイスト現象が1年に2回ぐらいありました。
    兄貴の冗談だろうと思っていましたが、ある日、とんでもないことが発生しました。
    深夜2時頃、2階で寝ていると、四畳半で「ドシンバタン」。もの凄い音がしました。
    泥棒かと、二人で階下の展示場へ降りると、部屋の中が滅茶苦茶でした。

    ヒットラーの肖像画は落ち、軍服を着せた人形は倒れ、ケースの中の勲章は全部外へ飛び出し、ポスターは破れている。
    どう見ても、誰かが暴れたとしか見えません。
    しかし、家中の鍵は掛かったままでした。

    これはおかしいと思い兄を問いただしたところ、昨日、あるモノを別のコレクターから預かってきたとのこと。
    門外漢の私には良く分かりませんが、その世界では有名なモノとの事でした。
    別のコレクターは1週間前にそれを手に入れたそうですが、理由も言わず預かってくれと持ってきたそうです。
    私は激怒し、何が何でも今日返してくるように言いました。

    ところで、これらコレクターの人達は変な目に遭うことが多いそうです
    車を運転中に烏が飛び込んで事故を起こしたとか、夜中に何度もいたずら電話が来るので接続線を抜いたのに、またベルが鳴ったとか。
    まあ、注意しながら趣味を楽しんで下さい。

    因みに、問題のモノですが、その後さすがにお寺へ納めて供養してもらったとのことです。
    ヨーロッパの霊にも、お経は通じたみたいです。
    [神谷明]
    大戦当時の鉤十字の入った物の入手方法は、オークションくらいですか? ドイツ本国では、それらの携帯を禁止していますね。
    私も資料を集めていますが、書籍(ムック)やプラ模型に限っています。

  10. 立花隆が「臨死体験」という本を書いたのは何年前でしたっけ。
    普通ならキワモノとして扱われるような題材が、作者の名声のせいか、結構売れたと聞きます。
    立花ファンの私も買ってみましたが、その中の話を読んで、大学時代の友人Kの話を思い出しました。

    Kはゼミの仲間でした。真面目で、話し方も説得力があり、約20名のゼミ生の中では、議論をリードする側の人でした。
    ある冬、何かの講義の後で、私と友人のPと3人で喫茶店に行き、そこでKから不思議な話を聞きました。

    Kは大学から離れた一軒家に友人と二人で下宿して、その2階を占領していました。
    Kがいうには、眠っていると、自分の身体を抜け出すことがあるというのです。
    抜け出すと、寝床で寝ている自分が見えるといいます。
    ふわふわとした感じで、屋根があるのに、それを高い所から透視するのか、寝ている自分が見えるのだそうです。

    時々、あの世らしき所に出かけることもある。
    どういう所かと聞くと、次のような描写でした。

    薄暗い所で、道が一本、どこまでも続いている。両側には高い木が、これもどこまでも続く。
    自分はその道をどんどん歩いていく。自分の他には歩いている人はいない。空も暗い。
    両側の木の向こうには沼らしきものがある。黒い水面が木の間ごしに見える気がする。

    時々、何かの生き物がチャポンと水面を跳ねている。
    見てはいけないような気がするが、横目で見ていると、その生き物は魚に似ているが、胸びれの位置から人の腕が出ていて少し気持ちが悪い。
    どんどん歩くが、いつも途中で呼び戻されるのか、または疲れて歩くのを止めるせいか、引き返すため…最後まで行ったことがない。

    また彼は、人の後頭部にオーラのようなものが見えるといいます。
    そして、その色で、その人が怒っているのか喜んでいるのか、わかると言います。

    今から15年ほど前の話で細部はうろ覚えですが、描写が細かく、また、彼はホラを吹くタイプでもないので嘘とは思えません。また、夢とも思えません。
    KもPも、今でも時々会って飲む間柄ですが、あの時の話は二度と出ません。
    今度会ったら、今でも見るのか聞いてみようと思います。

    Kの話は、臨死体験者の話とよく似ていると思いますが、オーラの話では同様の話を聞いたことがありません。
    何にせよ、不思議としか言いようのない話です。
    [エム]
    臨死体験の話題は、NHKで放映されブレイクしましたね。オーラというとサーモグラフィーを連想してしまいます。(^^;


[HOME][目次] [38][40]

Copyright (c)1998 kibitaro & web surfer
Since 09/13/1996, Last Updated 08/30/1998