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ガザミ 
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Portunus trituberculatus
ガザミ科
分布:函館〜九州両沿岸・韓国・中国・台湾
生息地:内湾または内湾近く
甲幅:約13.4cm
一般にワタリガニ(渡り蟹)の呼称で広く知られるカニで、瀬戸内海を始め日本沿岸広域に生息します。浜名湖では「ササガニ」「サッサ」とも呼ばれ、甲殻類ではクルマエビに並び重要な漁獲物となっています。おもに袋網(小型定置網)で漁獲され、その漁獲量は年間10〜30トンで推移しています。
ガザミの仲間は、1番後ろ側の歩脚が遊泳脚と呼ばれる魚のヒレのような働きをする脚になっているのが特徴で、この遊泳脚を使って上手に海中を泳いでいきます。砂・砂泥底を好み、浜名湖では湖央部〜湖南部に棲んでいます。
浜名湖に住むガザミは、その多くが湖外(遠州灘)の親ガザミから生まれた幼生で、潮に乗って流れ込んできたものです。湖内で成長したガザミは再び湖外へ移動していきます。
現在、水産試験場浜名湖分場が栽培漁業の試験研究のため、種苗放流を行っています。
浜名湖に棲むワタリガニの仲間には、ガザミの他に「タイワンガザミ」「ジャノメガザミ」「イシガニ」「シマイシガニ」などがいます。
(解説:旧水産試験場浜名湖分場 吉川康夫) |
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